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ひつじ飼いの遊牧民的日常

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トルコの羊飼い

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2011.04.03
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プロファイリング捜査。
そう。
手がかりの得にくい
難事件を

犯罪の性質や特徴から
行動科学的に分析して

犯人像を割り出す
という、あれです。

そうそう。
あのFBIが
お家芸のあれ!

これを見事に
トルコの警察が
やってくれて

2年前に起こった
子供達の失踪事件を
見事、解決してくれました!!

すごい!!
トルコの警察!!

プロファイリングができるほどの
冷静沈着(これがトルコ人には、一番難しい)
頭脳明晰、経験豊か、かつ
行動科学的知識に
秀でた人がいたとは!!

彼の名前は
「エルジャン・タシテキン」

トルコ大統領・アブドゥッラー・ギュルさんの
じきじきの指令のもとに

プロファリング捜査班の
リーダーとして
抜擢された男。

実は、この事件、
ギュルさんのお膝元、
カイセリの町で起こった事件で。

しかも、国民全部が
お祝い気分真っ最中の

「砂糖祭り」の初日に
発生した。

元旦から
いきなり凶悪犯罪が
発生しちゃったような

いや~な気分に
トルコ全体が
沈んだものだった。

だから。
ギュルさん、

なんとしても、
事件解決をしろ!!と

特命チームを編成して
捜査に当たらせていたのだ。

事件の概要はこう…。
2009年の砂糖祭り初日。
ハロウィンのように
近所をまわって

お菓子をもらって歩くのが
子供達の楽しみの一つ。

ところが。
カイセリで

このお菓子めぐりをしていた
10歳女児、8歳男児、6歳女児の
3人が

コツゼンと姿を
消してしまったのだ。

臓器売買マフィアの仕業だ、とか。
どこかで事故に
あったんじゃないか、とか。

とにかく、ありとあらゆる憶測が
とんだのだけど。

まったく目撃情報が
なかった事から、
捜査は難航し

迷宮入りの様相を
呈し始めていたんどす。

「犯人探しは、白米の中の
白い小石を探し出すような作業でした」
と振り返るエルジャンさん。

1年半の年月をかけて
犯人像を割り出し
周辺捜査を繰り返し

最後に見事、凶悪事件を
解決したのだ。

臓器売買マフィア、
被害者家族との怨恨関係など

山のような犯罪動機の可能性の中から
最終的に
「ロリコン嗜好の性犯罪」と
決定し

犯行現場は
子供達の家周辺、と推定し

過去におこった
大量の犯罪例を分析して

「10歳の女児の性的暴行が目的の犯罪。
残る二人の子供は、目撃者を消すために
一緒に殺害された。
犯行は、犯人の家で行われた。
犯人は、独身男性で、30歳前後」

というところまで
プロファイリングが
なされたそうだ。

それにもとずいて
カイセリの被害者宅周辺を

警察官である事を
隠しながら

慎重に調べ上げていった、そうだ。
そんな時
事件解決のきっかけとなる
1件の目撃情報が入る。

子供達が、あるアパートに
入って行くのを見た、というものだった。

しかし、そのアパートから
出てきた子供達を

目撃した人は
誰もいなかった。

小さな子供達なので
エレベーターは使わずに

一階から順番に
回って行っただろう、と
推測をたてて

アパートの1階の部屋部屋を
徹底的に捜査した。

犯人はこの頃から
しきりと、部屋の掃除を
繰り返し始めたそうだ。

不審に思った捜査官が
調べてみると

過去にまったく
レンタカーを借りた事がない
この男が

事件日のあと
友人の名前で
レンタカーを借りた事を
つきとめた。

しかし。
大方の目星は
ついたものの

まだ決定的な
証拠がなかった。

近所の評判などでは
異常性犯罪者の姿は
浮かび上がってこなかった。

しかし、捜査班は
犯人の郷里や
離婚した元・妻の元に
何回も足を運び

容疑者の男の
任意の事情徴収などを
繰り返していった。

そのうち、
容疑者の態度が
おかしくなってきたそうだ。

普通なら笑うところを笑わない。
怒ることでも、怒らない。
ゾッとするような事を言っても
怖がらない。

捜査の手が
身近に迫ってきたことからの
ストレスだったかもしれない。

逮捕直前には
嘔吐を繰り返して

通院し始めたのも
突き止めた。

この男が
何度も自分の郷里に
足を運んでは

何やら、穴を掘りまくっていた
事実も突き止めた。

遺体は埋められている、との
推測のもとに

警察犬を導入した
大がかりな
捜査を開始する準備をした。

逮捕当日。
3月25日金曜日。
容疑者の仕事場に行った捜査班は

「遺体は俺達が見つけようか?
それとも、一緒に来るか?」
と犯人に告げる。

この突然の言葉は
容疑者をひどく
慌てさせたそうだ。

観念した犯人は
「一緒にいきます」と言って

警察を遺体を埋めた場所に
案内した、のだ。

犯人はヨズガット県出身の
33歳のバツイチ男。

お菓子めぐりに来た子供達を
言葉巧みに家の中に入れ

子供達の手と足を
縛って
口はガムテープで塞ぎ

10歳の女児を乱暴した後に
刃物で刺殺。

残る二人は
目撃者を消すために

首を絞めて殺した事を
自供した。

無事に解決したのは
よかったが。

思ったとおり
事件は最悪の結末。

犯人がレンタカーで
遺体を埋めに行った場所は

野犬などで荒らし放題に
荒らされていて

食い荒らされた
子供達の骨や
洋服の切れ端、

集めて歩いたお菓子などが
そこら辺中に
散乱していたそうだ…。

トルコ国中を怒らせた
事件の犯人は

多分、リンチや
親類縁者への配慮から

新聞には
実名すら表記されていない。

トルコでは
こういう凶悪犯罪がおこると

怒った民衆が
警察の建物を取り巻き

警察が搬送のために
護衛しているにも
関わらず

犯人が建物の外に姿を
現したが最後

すごい勢いで
暴徒化した群集が
押し寄せて

時によっては
警察をなぎ倒し
犯人を捕まえて

リンチにかけて
殺してしまうような
事もあるのだ。

亡くなった子供達は
本当にカワイソウだけど。

事件が迷宮入りして
ウヤムヤになってしまうよりは

骨だけでも
親御さんの元に
返してあげられて

よかったんじゃないか、と
個人的には思う。

何より、憎むべき犯人が
大手を振って

どこかで暮らしている、なんて
絶対許せない事だろう。

トルコは事実上
死刑はないから。
終身刑になるんだろうけど。

罰を受けさせる事ができて
親御さんも少しは前を

見れるように
なるんじゃないかな。

…とにかく。
今回はトルコの警察の

質の高い犯罪捜査を見て
本当にひどく感心したので

思わず、書かずには
いられませんでした。

拍手、大喝采!!!!



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Last updated  2011.04.03 09:57:25
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