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ひよきちわーるど

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2006.08.11
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カテゴリ:娘に

え・・本来今日は9月14日ではありますけれど
およそ1ヶ月遅れの私の日記の日付、
8月11日となっております。

・・・8月11日。実は娘の誕生日なのですね。




昨日も夫と話していたのですが
親になる前となったあとでは世界が全く違ってくると。

どう違ってくるのか言葉でうまく表すことはできないのですが
ひとつのものを見ましても
感じ方、とらえ方が違ってくるのです。



秋の美しい夕暮れを見ましても
もしも自分に子どもがおりません場合には
その美しさの中に没頭すると言いましょうか

何というのかな、趣味の世界、美の世界だけで
終わってしまっていたのかもしれないと。


子供を持ちますと 美しいと感じるその心の奥に
更なる世界が広がるとでもいいましょうか
(やはり上手く言えないですね)

夕焼けを見ましても何を見ても それはやがて
子どもを想う心へと繋がっていくのです。



娘は夕焼けを見るのが殊の外好きでして
よく親子して夕焼けに見とれています。

その夕焼けを見ながら 私自身
実に多くのことを考えるわけですね。


今こうして夕焼けを
一緒に見られることに感謝したいという気持ちと

娘に対し いつまでもこんな風に
美しさに感動する心を持ち続けてほしいという願い

そしてこれから遠い将来 私が逝き
夫が逝ったその日の夕暮れを 一人っ子である我が子は
一体どのような思いで眺めるのだろうかとの想い

・・たくさんの想いが浮かんでは消えていくわけです。





例えば、友人とランチに行くとしますでしょう?
行った先のお店がとてもよい雰囲気でお味も良いとします。

そうしますとやはり真っ先に浮かんでくるのは
夫と娘のことなのですね。

娘をここに連れてきたらどんなに喜ぶことだろうと。




お着物にしましてもそうなのです。

娘が生まれてくる前までは
お振り袖を見るのさえ嫌いでした。

シンプルではありませんし やたらごてごてしていて
見るだけでも疲れておりました。

でもね今 娘は11歳。
成人式まであと9年なのです。
9年と言いましてもすぐに過ぎてしまいます。

成人式の朝の 娘のお振り袖姿を想像しながら
心躍る思いで(気が早いようではありますが)
お振り袖をあれこれ見ているわけなのですね。




娘の初参りの時にしましても
確か初参りというのは生後1ヶ月後・・・ですよね?

私、その頃はまだ身体が充分に元に戻っておりませんで
まだふらふらの状態だったのです。

けれどなんとか初参りまでに娘のお着物を誂えたいと思い
そのふらふらする状態のままバスに乗り(笑)
呉服屋さんにまで行った記憶がございます。

呉服屋の方が「姪御さんのお着物ですか?」とお訊きになり
「いえ、私の娘のです。」と私が答えたものですから

「お母様ご自身がお店に来られるなんて本当にお元気ですね」と
仰っていました。
「普通はお祖母様か姉妹の方がおいでになります」とも。


おまけにその日、台風だったのですよ(笑)。

南国宮崎の暴風雨の中
ふらふらひよこがバスに乗り
はるばる呉服屋さんにまで行ったわけですね。

確かに無謀ではありましたが 今思いますに
せっかく生まれてきてくれた我が子のために
私自身で選んだものを・・・との思いが強かったのかもしれません。

荒れ狂う天気の中 目的を果たし上機嫌で帰ってきました私を
実家の母は「早速親ばかだね。」と笑って迎えてくれました。





この夏、娘は1週間の自然学校に行って来たわけではありますが
当然のことながらそんなに長い間娘と離れましたのも
今回が初めてだったわけです。

娘が自然学校に行っています間
私の内面におきまして ある変化が起こりました。



その1週間の間
気がつきましたら私自身、何をするにしましても
100%全力投球しているのです。

そう、がむしゃらにね。後先考えずに。

部屋の掃除にしましても自分の身体のことを考えずに
ただひたすらがむしゃらに続けているわけですね。
また本を読むにしましても没頭しているわけです。

とにかく言えますことは 何をするにしましても
他のことを考えることなく100%集中しているのです。

・・・・このような感覚は実に久しぶりでした。
もしかしましたら娘を産んで以来のことだったかもしれません。





そこでふと思ったのです。

私たち母親は 我が子がそばにいるときには
自分の目の前のことに100%没頭しないようできているのだと。

精神も身体も100%没頭していたら
いざ何かありました時、自分の子どもを守れないからではないかと。

我が子を守り通すだけの余力を
無意識のうちに残しているのだと。

だからこそ心身共に ひとつのことに没頭しきれないのだと。

私たちは何かを一生懸命にしているときですら
我が子を守るためのいわば臨戦態勢に
常に入っているのだと感じました。




確かに 自分の以外の人に対し
ずっと注意を向けているしんどさはあります。

何事に対しても100%没頭しきれないという
不満らしきものも残ります。



けれど自分以上に大切な人が
この世に存在しているという驚き。

見返りなど考えることなく
愛情を注ぎ続けることの嬉しさ。

娘を育てていくために
強く優しくなろうと努力し続ける自分。

いずれも我が子がこの世に生まれてきてくれたからこそ、なのです。





11歳にもなる我が子を 今日も私はきゅっと抱きしめ
両手で頬を包みます。

抱きしめるときの髪の匂い
私の腕からするりと逃げ出すときの弾ける笑顔

いつの間にか私を追い越そうとしている背丈
夫にそっくりな瞳

生まれてきてくれてありがとう と
今日も心で伝えます。





みいちゃん、パパとママのところに来てくれて
本当にありがとう。

時折ふと あなたは一体どこからやって来たのだろうと
思うこともあるのですよ。







約束を守る如くに すずやかに

   吾子よ そなたは何処より来たる

















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Last updated  2015.10.22 08:55:08
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