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ひよきちわーるど

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2006.11.11
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数日前 冥王星についての番組がありましたので観ておりました。

まずもって「冥王星」というネーミングがよいと思いませんか?
幼い頃この星の名を聴き、深く心に残ったものです。

他の太陽系の星々から遠く離れた場所に位置し
氷に閉ざされた冷たく小さな星。

数年前「ぺぺぺぺらんは宇宙船」という日記を書きましたけれども
このお話を思い起こすたびに
何故かしら「冥王星」のことが思われてならなかったのです。




冥王星の明るさは僅かに15等級。微かに微かに光る星です。
大きさとしましては地球とそう変わらぬほどで 地球よりも僅かに大きいくらい。

この星の最もユニークな点はその軌道でありまして
この夏 明石の天文科学館に参りまして冥王星の軌道を確認してきたのですけれども
ひどい楕円形をとっているのですね。
太陽系の他の星々の軌道と比較しますと全く異質なのです。

そしてこの星は248年もかかって太陽の周りを回っているそうでして(!)
何とも長い長い年月をかけてこの太陽系を旅しているのだと思ったことでした。

このたび太陽系の星ではなくなったわけではありますけれども
冥王星そのものが消失してしまったわけではありませんし
これからもこの星のことをいとおしんでいきたいと思っています(*^_^*)





・・・・この星についての日記を書こうと思い立ちましたのは
実はいつも拝見しております大好きなサイトにて
次の歌が紹介されていたからなのです。




ひととせを眺め尽せる朝戸出に

       薄雪氷るさびしさの果て


                  藤原定家







・・・この歌の「薄雪氷るさびしさの果て」に心惹かれました。

そして同時に この宇宙に広がる星々へと思いはゆき
我が心にひそむ荒涼とした風景をも思ったわけです。






太陽から遠く離れた場所に在り
おそらくはこの冥王星に届く太陽の光は 誠に小さな頼りないものであることでしょう。

もしも遠い将来 私たち人類がこの星にまで旅することが可能となりました時
一体どのような思いで 私たちはこの小さな星を眺めることになるのでしょう。

地球からはるばるこの星にまで辿り着き
遙か遠くに太陽、そして懐かしい地球をのぞむわけです。

それほど遠く離れたこの冥王星に辿り着くのに
どれほどの年月を必要とすることだろうと思うのです。

長い年月を経てようやくこの小さな星に辿り着き 
遙か前方を見やれば 宇宙は更に果てしなく広がってゆく――――――







宇宙のことについて考えるようになりましたのは
7歳の頃の事故がきっかけでした。

九死に一生を得たわけではありますが
その事故に遭いましたことで「死」について考えることが怖くなってしまったのです。

自分の存在そのものを消してしまえば死について考えることもなくなり
怖い思いをせずにすむのではないかと思いました。

そのことを母に伝えましたところ 母は
「宇宙の外に逃げることはできないわけだし
 今ここで精一杯生きていくしかない」と言って励ましてくれました。






「宇宙の外に逃げ出すことはできない」

このことが私の心に残り
私にとって宇宙とは一体どのような存在なのだろうと思い始めました。

少なくとも 親しみのある、憧れの存在という想いだけで
宇宙のことを考えることは最早できなくなってしまったわけです。





数年前 メールの友人と人間原理について語り合いましたとき
「どうして私たち人間はこの宇宙の法則を理解することができるのだろうか」
という話になりました。

この宇宙の端っこの小さな星に生まれついた私たち人類が
何故にこの宇宙の法則を探り当て理解することができるのだろうかという問いでした。



様々な文献を調べてみましたけれども
ウィックラマシンゲ博士が実に興味深いことを仰っていたのです。

今、手元に文献がありませんので記憶が朧ではありますけれども
私たちの生命の中に宇宙そのものが存在しているからこそ
私たちは宇宙の法則を理解することができるのだ、と。

博士の師匠であるA.ホイル氏も
「私たちの生命は宇宙からやってきた」と述べていることを考え合わせれば
ますます私たちと宇宙の深いつながりを思わずにはいられません。







宇宙。

この捉えがたい世界を科学の眼で見る人もいることでしょう。
文学、古典の眼で見つめる人も。
そして宗教、哲学の眼で見る人も。

いつの時代も私たちを惹きつけ離れがたくする
実にふしぎな存在であるといわざるを得ないわけです。













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Last updated  2015.09.05 23:07:29
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