初釜2
少し仮眠を取りまして 幾分調子も上向いて参りました。記憶の薄れぬうちに初釜の様子を書き留めておきたいと思います。本来ならば、娘も一緒に参加したかったのですがあまりに長時間であることを考慮しまして今年は自宅にてゆっくり過ごしてもらうことに致しました。私は朝10時過ぎに先生のお宅に伺いまして午前11時過ぎには席入り。作法のわからぬ所もありましたので先輩方に教えて頂きならのお席でした。・・・・しかし、初釜を経験しまして思ったことなのですがお茶の世界に必要なことは(たくさんあるのでしょうけれど)第一に「体力」。体力のない者にとりましてお茶の世界のなんと過酷なこと(笑)。正座には幼い頃より慣れておりますのでこれにつきましてはなんの問題もないわけですがしかし、慣れぬ着物を纏っての様々な動き・・・これには参りました。今回の色無地は、初釜の3日前に手元に届きましたもので着付けの練習があまりできなかったのですね。ですので、途中で着崩れしてはいけないと思い少しきつめに腰紐を結んでしまったわけです。ですので、確かに着崩れ等はしなかったわけではありますが腰紐がきつかったため、体力を相当消耗してしまいました。お茶杓にしましても香合にしましても見事なお道具を拝見させて頂き、ただただためいきばかりでした。「眼福」という言葉がありますけれど それは目の前にある素晴らしいものに対する知識があったればこその言葉であり自身に何の知識もない場合には、ただただ圧倒されるばかりであることをこのたびのお茶会で学んだのでした。もっとお道具類について学んでいかなければならないことを痛感致しました。それと同時に、知識を増やすことばかりに心を奪われるのではなく美しいものに対し素直に感動できる心をも持ち続けたいと思いました。まるで先生のお人柄をそのままうつしだしたようなお茶会ではありました。本当に和やかであたたかで・・・いつまでも思い出に残ることと思います。先輩方も本当によい方々ばかりで新参者に過ぎない私をあたたかく迎え入れてくださいました。本当に有り難いことでございました。これからも娘共々 お茶の世界にて精進して参りたいと思います。