『捜査官X』映画祭で一足早く観せていただきました。
あくまで『武迷的』な感想になりますが、少し書いてみます。
多少ネタバレもあるので、初見を楽しみにされている方は見ないで下さいね。
原題『武挟』とは・・・と調べてみると
「武術・任侠をテーマにした中華圏の大衆娯楽」
とありました。
ピーター監督が話されていたのですが、
中国で『武侠』と名のつくものと、今回の映画は違いがあるそうで、
中国では
「これは武侠ものではない」
と違和感を持たれることが多々あったととのこと。
今までの武侠ものにない科学的推理を取り入れたという点で
単なるアクション映画だけではない、という意味で
日本で『捜査官X』というタイトルになったことに対して
監督自身は、そんなに嫌な気持ちは持たれていないようです。
受け入れられやすいからでしょうか?
(少しはリップサービスもあるかもしれませんが・・・)
武さんの役は『シュウ』という捜査官。
ドニー・イェンさん演じる『ジンシー』という一見、善良な住人が、
たまたま居合わせてしまった強盗犯を『たまたま』正当防衛で死なせてしまった。
という事件を捜査するために、シュウが山奥ののどかな村にやってきます。
この事件に対して疑問を抱き、とことん追求していく。
その中でジンシーの過去が知られてしまい、
一見、平和だった人達に思いがけないことが起きてしまう・・・
というのが、ざっくりしたあらすじです。
(ざっくり過ぎでスミマセン)
『四川訛り』がシュウさんの役を引き出しているとのことでしたが、
悲しいかな。私には違いが分かりませんでした。
もしてかして吹き替え?なのか単に聴き取る能力が未熟だったのか・・・
字幕でも訛っていると分かりやすいのですが・・・
でも、風貌とコミカルで天然な感じが、
「武さんピッタリ!」
と思いました。
うまく言えないけれど、武さん独特のお茶目な感じ?
全体的に重かったり、どぎつかったりする中で、
思わず声を出して笑ってしまうようなシュウさんの言動にホッとしました。
コミカルな感じ、大好きです。
かなり残酷だったり、ショッキングなシーンが多くて、何度も目を伏せてしまいました。
「どうしてここまで?」
と思っていましたが、観終わってみて、
残酷であればあるほど、その後の対比が生かされてくるのかな・・・
と感じるようになりました。
そしてドニーさんのアクション、すごかったです!
(それ以外表現出来ないのこちらですが・・・)
ものすごく痛そうで、こちらも何度か目をそらしてしまいました。
多分、女子供の好む映画ではないと思います。
私も武さんが出てなかったら観てたかどうか・・・ですが。
でもそうこう言いながら、グッと引き込まれていきました。
「もう終わり?」
と思うくらい時間がたつのがアッと言う間だったというのは、
それだけ内容が濃かったということなんじゃないかな?と思ったりしています。
一緒に観た主人と息子は
「ドニーさん、めっちゃカッコええ!」
とべた褒めでした。
風景も美しいし、奥さんのタン・ウェイさんもかわいらしくて素敵でした。
ただ、結末としては淋しいものがありました。
悲しかったし、武さんの表情を見てるとキューっと胸が痛くなるし・・・
でも、『シュウ』さんは、ああいう生き方しか出来なかったのかな・・・
それで満足した一生だったのかな・・・
と勝手に色々思ったりしています。
あ~ホントに文才なくて、もどかしいです。
公開まで一か月を切りました。
ぜひ、沢山の方に観ていただきたいです。
そして色んな方の感想も聞きたいです。
私もあと数回、観に行くと思います。
またそのたびに感じ方が変わるかもしれませんね。
<追記>
東京でシュウさんの衣装が展示されましたね。
見たかったな~!
各地方、巡回なんてこと出来ませんか?
お願いしますっ!