2008/02/01(金)03:45
バリケード、薄くなっていません?
29日のこと。
ある人に対して、
私と直接向き合う気がない、
と、
いらついていた。
それが、
ふと、
私がその人を怖れているように、
その人も、
私のことが恐いのかも知れない、
と、
気づいたら、
直後に、
話す機会がやってきて、
話している最中に、
愕然とした。
自分は、
その人を怖れるあまりに、
心を開いていない。
心を開いていないのは、
私の方だ・・・!
そのときの私は、
閉めきったドアの覗き窓から、
手を出して、
相手の顔も見ずに、
受け取るべきものだけを、
受け取ろうとしていた。
*
山の出張の帰りは、
いつも、
車で送ってもらう。
とても、
ありがたいことだし、
断れないもの。
そのときどきで、
送ってくれる人は変わり、
うち明け話があったり、
食事があったり、
他にも、
予想されるいろいろな展開の期待があるけど、
ことごとく意識の中で遮ってゆく。
こうすることで、
たぶん、
私にはスキというものがない。
一見、男性とふたりきりでドライブのようだけれど。
笑顔で話しているのだけれど。
26日は、
少し違った。
年が明けてからあったトラブルで、
私が譲歩したのを、
「初めて弱気を見せたよね。
悪かったと思って」
といわれた。
トラブッた本人に、
送ってもらっていた。
13年間仕事をしてきて、
初めてとは、
なんたることか。
そう思ったけれど、
そう感じたのなら、
それでいいと思えた。
「強い人だって、
思っていたよ」
意外な言葉だった。
この日は、
私が食事をオゴらせてもらった。
記者発表のお車代があるからと、
強行に頑張ったからもあるけれど、
これまで、
絶対に払わせて貰えなかった。
それは、
恐れがあったからだね。
私が決して心を開いていなかったから。
その夜にきたメールには、
「なんだかとても、楽しかったです。
バリケード、
薄くなっていません?」
と、
書き添えられていた。
*
夜、10時過ぎになって、
事務所に残っている皆で、
美味しいワインとパスタを食べに出た。
その人に、
理解してもらおうとか、
そういうことを期待してはいないけれど、
美味しい物を、
一緒に食べられるのは、
嬉しい。
とても、
嬉しい。
どれくらいブリだろう。
赤ワインを、
好きなだけ飲みました。
イベリコ豚のソテー、
あさりのワイン蒸し、
ホウボウのムニエル、
おすすめのパスタ。
・・・
いい気分でした。
ヘラヘラ歩きながら、その人に、
今度話すのはいつかな、
といったら、
半世紀先かな、
とへらへら返ってきました。
お互いどちらかが、
真面目になると、
一方がはぐらかす。
まるで、
悪い男の役割を、
交代でしているようじゃない。
いつか、
素直に話し合うときがくるのかな。
本当に怖れているものは、
なんだろうね。
まあいいや。
許してあげる。
許してもらおう。
もしかしたら、
私たちは、
これから。
よくわからないけれど、
大きな可能性があったりして。
というのは、
私は少しずつその人から離れてゆくと決めたから。
離れるほど、
心を開いてゆけることもある。。。
そんなことを、
思った。
海王星の力を借りて、
少しばかり、
いい夜になった。
あいまいのまま、
でも、
悪くはない・・・