ブックドクターしんちゃんの舞台裏日記

北陸・東北出張の疲れもなんのその。
三重県玉城町の玉城中学校にうかがいました。
今日は文化祭です。午前中は合唱コンクール。午後、ぼくの講演会となります。

実は、この玉城中学校、依頼を受けてから、いろんな噂が耳に入ってきました。
「落ち着きがなく、大変だぞ」という声がほとんどでした。
大変な中学校は、初めてではないのですが、ぼくの存在は、良くも悪くも、強烈な刺激になります。
できれば、良い刺激になりたい。
そう思って、事前に、先生と打ち合わせもさせていただきました。
いい会になるように、できる手立ては可能な限りします。
どんな話をするか、昨日の福島からの移動中も、そのことで頭がいっぱい。

今朝、チェックすることは２つだけ。
ぼくの心をチェックします。
まだ会ってない子どもたちを１００％信じれているか。
先生方のこれまでの取り組みを、１００％信じれているか。

ぼくの心の中に、少しでも不信感があれば、子どもたちは、心を開いてくれません。

犬にも聞きました。
「おれの心に邪心はないか？」
犬は、ぼくの顔をペロペロと舐めました。

中学校の向かう車の中でも、祈りました。
「どうか、信じれますように」
変な祈りだけど、何度も祈りました。

そして、中学校に到着。
会場となっている体育館に行って、愕然としました。
ちょっとした行き違いで、床に座るのではなくイス席になっている。
しかも、前から３年、２年、１年と並ぶ予定だったのが、逆になってる。
ゼロからやり直しです。
この環境の中で、ベストなことってどんなことだろう。
頭をグルグルと巡らせていると、教頭先生が、「まだ、時間があります。変えましょう！」と言ってくださいました。
昼休み中の先生方が、総出で、イスをとっぱらって、急遽、変更してくださいました。

そして、本番。
生徒たちの前に立ちました。
信じてよかった。大丈夫。
この子たちは、大丈夫。
確信のもと、今まで、中学生にはしたことのない話をしました。



いろんな噂を聞いたけども、先生方の真摯な取り組みが実っています。
この子たちは、大丈夫。

玉城町は、何度も呼んでいただいている町です。
大好きな町です。
大好きな人たちが、また増えました。
よかった。