テーマ:子供の病気(2165)
カテゴリ:川崎病
次男が川崎病にかかったこと・・・ その2 ぜぇぜぇ・・・と息をして、点滴をしながら 次男は酸素テントの中で うつぶせになって 眠っています。
(熱が下がりますように) (川崎病ではありませんように・・・) (とにかく、元気になってくれますように・・・) (神様、どうか次男をお守りください・・・) もう祈ることぐらいしか わたしにはなにも次男にはしてあげられません。 暗い病室のなか、 次男が寝ている横で 携帯の画面からの光がわたしの顔を照らしていました。 次男の病気はなんなのかと気になって
そんなことをしても意味がないと、何時間かたった後で ようやく気がついて、 携帯を閉じ、 眠れない夜が、ゆっくりと明けていきました。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 3回目の血液検査結果がでました。
30代前半くらいのエネルギッシュな若い女性の先生でした。 わたしの質問や不安にも、 ひとつひとつ親切に かつ判りやすく答えてくれるので、
血液検査では、肝機能障害、貧血がでているけれど、
また「成長貧血」といって、 体が急に大きくなる時期に、貧血になることがあるそうです。 ゴールデンウィーク中は、 病院の休日や先生方のシフトもあって、 すべての検査がスムーズできるというわけにはいかないようでした。
入院して3日目に、2回目の心臓のエコー検査が再び行われました。 初日にも、川崎病かもしれないと思って、 エコー検査をしたのですが、
「どうか、なんの異常もありませんように・・・」 祈るような気持ちでエコーの前に、 シーン・・・とした中で、 エコーは長男、次男を妊娠した時に、何度もみたけれど、 白黒の画面をみても、 「ここ。。。心臓です。この心臓の周りに水がみられます」 「ハイ・・・」 「それから、ここですが、冠動脈が少し腫れてきています」 ・・・と説明を受けました。 「と、いうことはどうなんでしょうか?」
「これは・・・川崎病ですね」 「そう・・・ですか。」 じわぁ~~ん、とわたしの目になみだが浮かんできました。 必死で瞬きして、なみだがこぼれないようにしました。 エコーをみてくれたのは、心臓の専門の先生。
「ガンマグロブリン、したほうがいいね」 「・・・」
なにやら迷っているようです。 「この間の子、心臓に瘤できたやろ」 「・・・」 「ガンマグロブリン、ぎりぎりで間に合うで」 「そうですね。そうしましょう・・・」 というやりとりがありました。
ガンマグロブリンという血液製剤を使います」
血液製剤・・・ はぁ。。。と大きなため息をわたしは飲み込みました。 「血液製剤ですか・・・・」 「昔は問題がありましたが、現在は検査も更に厳しくなっています。
「何万人にも使用してるっていっても、 あの、薬害エイズのミドリ十字の事件とか、ありましたよね」 「あれは、新薬なんです。ぜんぜん違う薬です。 ガンマグロブリンはもう20年以上の実績があります。 またウイルスチェックも、昔よりさらに厳しくなっていますから・・・」
「う~~~ん、そうですね。 たしかにその方法もあります。
「そうなると、どうなるんですか?」 「心臓は、全身に血をおくるポンプの役割があるんです。 そのポンプに石みたいな膨らみができてしまう、、、 というふうにかんがえてください。 するとスムーズに血が流れていけないので、 心筋梗塞なったりする可能性があるんですよ」 「そうなったら、なにがおこるんでしょうか?」 「その瘤の程度にもよりますが、運動制限があります。 走ることができないとか、そういうことになるんです 走ると、血の流が速くなりますから、 そういう時に血が上手にながれなくなると、危ないんです」 「もちろん・・・全くなんの問題も残らない場合もありますけど」 「・・・誰か、患者さんで心臓に問題がでた人とかって、いたんでしょうか?」 「血液製剤を使わない治療を選ばれた患者さんがいて、 症状は回復したんですが 心臓の冠動脈に瘤が残ったこどもさんがおられました」 「そうですか・・・」 まだ次男は1歳。 もしかしたら心臓に障害がのこってしまう可能性を考えるよりも、
わたしたちは部屋に戻ることになりました。 このガンマグロブリンという薬は、川崎病の治療に 効果があるタイミングが決まっているのです。 発症してから3,4日目~7日目までの急性期に打たないと、 効果がないのです。 次男の場合は、もう熱が出始めてからは6日目か、7日目に 入ろうとしていたので、ギリギリ間にあうというタイミングでした。 仕事中の夫にも電話をして、その確認をしました。 夫もショックをうめていましたが、やはり万が一のことを考えて、 ガンマグロブリンでの治療をしたほうがいいという答えでした。 夫は、夫でインターネットを使って、 ドイツ語で川崎病のことを調べたりしているようでした。(次回に書きます) 川崎病 血液製剤 どうしてこの子が?
病室にかえる廊下を歩きながら、 眠っている次男の上に、わたしのなみだがポタポタ落ちました。
つづく。。。。
あ、ちなみに川崎病は伝染はしません。 まだいろいろ誤解もあるようなのですが。そのことも書きマスネ
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検索でたどりつきました。
うちの子も1歳3ヶ月で「川崎病」と診断されました。9日に入院し、血液製剤の治療で元気になり、最近退院してきました。 日記をよんでいて、気持ちがすごくわかります。。 つらいですよね。。。 私も現実を受け入れるまで夢をみているようでしたから。。。 でも、きっとよくなりますよ! お互いがんばりましょうね。 (April 23, 2008 10:00:05 PM)
きらりん7419さんへ
ありがとうございます! もう息子はすっかり元気です。 ホメオパシーのお陰で?!家で風邪くらいはケアできるようになりました。 川崎病のお陰で、自然治癒力について、いろいろ考えることができるきっかけになりました。 >検索でたどりつきました。 >うちの子も1歳3ヶ月で「川崎病」と診断されました。9日に入院し、血液製剤の治療で元気になり、最近退院してきました。 > >日記をよんでいて、気持ちがすごくわかります。。 > >つらいですよね。。。 > >私も現実を受け入れるまで夢をみているようでしたから。。。 > >でも、きっとよくなりますよ! >お互いがんばりましょうね。 ----- (April 24, 2008 08:44:14 AM)
携帯が顔を照らした、とか、涙がポタポタ落ちた、とか。
不自然に大げさな描写は、全体の真剣味を損ないますよ。 もちろん真剣じゃないわけじゃないのは分かってます。 が、違和感があります。 演出された作り物っぽくなります。 TVドラマの台本のような。 実際そういう印象を受けます。 余計な風景描写に気を使う余裕がある場面じゃないはずなのに。 そういう部分からくる違和感ですね、たぶん。 (February 8, 2012 03:19:51 PM) |
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