カテゴリ:日本のこと!
前日には夫の母も揃い、
いよいよ娘の入学式。 満開の桜に間に合い、 ぴかぴかに晴れた朝。 この日は都内のはずれの 私の実家から 学校のある市まで クルマで出発。 式は両祖母、 両親4人が参列だ。 学校にほど近い自分たちの家で、 娘は紺色のジャンバースカートに 着替える。 昨日母を迎えに行った足で探し回った 黒い革靴も、玄関に揃えてある。 弾む足取りで娘が ”こっち、こっち、ついてきて!”と 皆を先導する。 正門には一年生達の列が短く出来ていた。 ここまで家からは3分かからない。 帰国して小学校に通いだしたときのことを 考えると、この通学環境は本当にありがたい。 門には立て看板で大きく ○○小学校入学式、の文字が。 入り口で式の案内や今後の資料を手渡されて、 自分の入るべきクラスを確認する。 同じ組に幼稚園からの仲良しがいることを発見。 庭に面した1階の明るい1年生の教室に入ると、 去年小学校を訪ねてきたときの気持ちが よみがえって来た。 ここの学校は校舎を改築して数年しか経っておらず、 素足で歩きたいような檜や杉の天然無垢の床、壁、柱。 とてもとても気持ちが良くて、良い香りがする。 小さな机が並んでいて、私が小学生の時と同じような スチールと木の懐かしい机! 担任先生との初対面。 式のときに名前を呼ばれて返事をする練習と、 ちょっとしたお話を先生がした。 短い時間の中で、先生はすでに子供達の心をつかんでいる。 その後は体育館に移動しての入学式。 先に座って待っていると、一人一人6年生に連れられて 1年生が入場してきた。 子供たちは担任先生に名前を呼ばれ それぞれその子に合った声の大きさ、表情で返事をした。 そのまま体育館のひな段に全員で腰掛けて、 先生紹介が終わると、 床から校長先生が子供達の方を向いて お話をされた。 最後は在校生から合唱で歓迎。 子供達の歌声に、入学式だというのに 涙がにじんで来てしまった。 今迄のアメリカ生活って(あるところはあると思うけれど) こういった区切りの式典がなかった。 日本の幼稚園は年少のとき入園式はあったものの、 あっという間にアメリカへ来てしまったから、 それからはプリスクールもキンダーも卒園式はなし。 去年入学した小学校もただいつも通りに 送り迎え。 こういった子供の成長を目の当たりに感じる 式典は我が家にとっては初めてだった。 嬉しさがこみあげてきて、 その日は夫といつまでも ”日本の入学式、よかったなあ、 来てみてよかったなあ!”と 言っていた。 入学式の後はお昼を食べがてら 母達を連れて吉祥寺へ出てみた。 娘はぴょんぴょん七井橋を飛び跳ねながら ”デジカメ使っていい?! 学校の(アメリカの)みんなに日本の鴨の 写真を見せるの!”と 池の鴨、鯉を長い事かけて撮っていた。 七井橋通りあたりで疲れてしまい、 鳥料理屋に入った。 ここでも庭の灯籠や野鳥、 注文して出て来た手作り豆腐などを 娘は熱心に撮影。 日本のレストランがいかに素敵か みせてあげるんだ、と素焼きの食器や お箸などもデジカメに納めた。 昼から皆生絞りグレープフルーツハイだの 気分よくどんどん飲んで、 手羽先焼きやネギ鶏炒飯(←おいしい!)を 食べて食べて、すっかり気持ちよくなり、 満開の桜の中散歩して帰った。 夜はテレビもないし、なにもないから (布団だけはある) 時差の勢いも手伝いさっさと寝た。 明日は娘の初登校。 目覚ましも誰も持ってないのに大胆である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.04.29 06:05:36
コメント(0) | コメントを書く
[日本のこと!] カテゴリの最新記事
|
|