カテゴリ:ナースしてます!
「今日は、スーパーナースにマッサージしてもらったから調子がいいの。」
先日亡くなった患者さんのカルテを読んでいたら、こんな言葉が目に留まった。 医師の診察の際に話したと思われる、彼女の言葉。 その日の受け持ちは私。 その頃、受け持つたびにアロママッサージやリンパドレナージをしていたので、そのことだと思う。 私、全然スーパーナースなんかじゃないよ…。 今日も主任さんにいっぱい怒られちゃったし、空気読めないとか、気が利かないとか、しっかりしてとかたくさん言われちゃったし。 そんなんで落ち込んでいたから、その患者さんの言葉がじんわり心に染みてきて不覚にもカルテを読みながら泣きそうになってしまった。 彼女の残してくれたいくつかの言葉が脳裏をよぎる。 亡くなる日の朝、のどの渇きがひどい彼女に、口を湿らすためのガーゼ付きのスティックを考案したら、「maryさんてホント、看護のセンスがいいのよね。」と言ってもらってとっても照れたこと。 最後に交わした言葉も、私の作ったガーゼスティックを口に含んで「これ大好き。」だった。 これ以外にもたくさんたくさん暖かくてありがたい言葉をいただいた。 何かの瞬間、ふと思い出す。 果たして私は彼女に何をしてあげられたのか。 後悔ばかりがどんどん溢れてきて、心が痛い。 お世辞で言ってくれたのかもしれないけれど、本当に、本当に嬉しかった。 上司や医療者から見た理想的なICUナースじゃなくていい。 患者さんにとってのスーパーナースでありたいと、そう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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