カテゴリ:ナースしてます!
「もうあなたはあの病棟に戻さない。だって、適応できてないんでしょ。」
面接で、課長に言われた言葉です。 確かに、ずっと内科系にいたから外科系は苦手でした。医師とも信頼関係を築くまでできませんでした。 それは、その前に私が辛さから逃げてしまったから。 確かに、人間関係もギクシャクしていました。上司とはうまくいっているとは言えなかったし、上司の期待(?)に十分応えている、そういう能力のある人材でもありませんでした。 でも、「適応できていない」と言い切られてしまうと…今までの、私のICU・CCUでの4年間は何だったの、リーダーまでしていたのに、私の今までは何だったの??と思ってしまうのです。 なに、私は、ICUに適応できていないまま働いていた、ICUナース失格ってこと?? それなりのプライドは持って働いていました。 他の病棟じゃ見られないような機器や、たくさんの点滴、修羅場…それを掻い潜って、頑張ってきたつもりでした。 足りないけれど勉強もしたし、重症な患者さんを持つからにはそれなりの努力もしました。「maryなら大丈夫」と信頼して持たせてもらえるように努力してきたつもりでした。 ただ、それに疲れてしまっただけだと、私は思っていたのに…。 課長は、私の仕事ぶりは見たことはありません。 それなのに、結果だけ見てそんな一言で私の4年間を、小さなプライドを、自信を、すべて消し去ってしまいました。 これからICUでの経験を生かして、前向きに頑張っていこうと思っていた矢先の出来事。 「このままじゃ、私はこの場から逃げて終わってしまったみたいで嫌です。症状が落ち着いたら戻していただいて、それでもダメだと判断するのなら、諦めて別の部署へ行くのではだめなのでしょうか。」といいました。 答えは「NO」 適応していないんだから、の一点張り。 悔しかった。 別に、看護の場所をICUにこだわっているわけじゃない。でも、自分的に納得のいかない終わり方…休み方だったから、もう一度戻って、果たして自分はどうなのか試したいだけ。自信を取り戻したいだけ。 そんな甘い場所じゃないのはわかっている。 人の命を、しかも院内で一番重症な人の命を預かっている場所なのだから、看護師のプライドや自信うんぬんでどうにかなることじゃないことも。 でも、言わずにはいられなかったのです。 私自身のため。 今までの頑張りのため。 少しでもこの場所で役に立つ人材なんだと思われて終わりたい、そんなエゴもあったと思います。 別にICUナースでなくてもいい。 でも、今までの自分を否定された気持は拭いきれず、傷はどんどん深くなるばかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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