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December 21, 2009
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カテゴリ:ナースしてます!
新しい職場でやっとやっと1カ月を迎えました。

夜勤看護師はあまりなり手がいないか短期間のみ…と言う人が多いらしく、しょっぱなからすごい勢いでシフトを組まれ、ガッツリ働いていた私です。
だから「まだ1カ月?!」という感じ。

入って1週間で一人立ち、60人いる入居者さんの顔もまだうろ覚え…。
そんな中、結構重症も受け入れることで有名なこのホームは、経管栄養12人、吸引13人、気管切開一人、血糖チェック3人、インシュリン6回打ち一人…その他諸々処置アリの人ばかりで夜勤ナース一人…はかなりハードです。


介護士さんは消灯まで遅出・夜勤と3フロアに3人づつ計9人いるのですが、たいして看護師は一人。
やはり入居者さんのリズムやペース、ニードに合わせて私のPHSにはいろんな相談が入ってきます。
あとは、さっさと仕事を済ませたい(んであろう)介護士さんは、手分けしてどんどん仕事をこなしていきます。

たまらないのは私。
介護士さん9人のペース+入居者さんのコールで時間でやる仕事もままならず、駆けずり回りながら消灯までを過ごします。

それでも今までは何とかやってきたつもりなのですが、この日は違いました…。

勤務開始1時間に10回以上PHSが鳴って、いろいろ呼び出され、インシュリンも経管栄養もずれずれに。
そうするとなかなか入居者さんのイブニングケアをできないから、介護士さんたちはイライラ→「まだですか?」と各介護士さんからPHSが鳴り、その対応に追われる。→また遅れる…の悪循環。

他の夜勤ナースがどうやってこなしているのかはわかりませんが(なんせ一人夜勤だから他のナースの仕事ぶりを見られないのです…。)、この日は格別忙しい日でした。
なぜって?介護士さんが急かすからですよっ!

時間でやらなきゃいけない処置・薬があるのに、たぶんそれを知らないのであろう介護士さんは自分のペースでどんどん仕事を依頼してくる、遅れると明らかにイライラした顔をしているのがわかって「スミマセン」って謝っても冷たい視線…何人か苦手な方がいるのですが、この日はその何人かが集結していました(涙)

やっとの思いで時間の処置を終わらせ受けた連絡ごとに階を回って対応して、最後の最後にその冷たい視線。
「○○やりました?」と言われ、今からやりに行くんだよっ!!と心の中で思いつつお部屋に向かいました。

意識が半分ない入居者さんだったので、ホッと一息ついたとともに、涙が…。

「頑張ってるのに」という思い、「看護師は私一人だけなのに。」という思い、「遅れて申し訳ない」という思い、「足を引っ張ってるんじゃないか」という思い、「私じゃなければスムーズなんじゃないか」という思い…いろんな感情が交錯して、不覚にも処置をしながら泣いてしまいました。
そしたら、意識が半分ない方なのに「どうしたの?」と言う感じで私を見ているのです。それがまた申し訳なくて情けなくて…涙が止まらなくなってしまいました。

たぶん遅いと思ったのでしょう、介護士さんが様子を見に来て、その場を見られてしまいました。
ヤバい、見られた、と横を向きましたが遅く…「どうしたの?」と聞かれましたが答えられるわけありません。
「なんでもありません、大丈夫です、スミマセン。」と言ったのですが、さすがは女の集団。そしてオバサンの集団。『私が泣いた』という情報はあっという間に各階の介護士さんに伝わったようで…。
怒涛の時間が終わって私が一人片付けをしていると、一人の優しめな介護士さんが来て言いました。

それが私をまた奈落の底に突き落とすのです…。


「ごめんなさいね、私たちの話、聞こえちゃってたのよね。傷つけるつもりじゃなかったんだけど、ホラ、人間って人を悪く言って食い物にするところがあるから…。」



…えーっと。

それ、フォローしてるんですか?傷に塩塗りこんでるんですか??

私が泣いたのは、あなたたちの話を聞いたからじゃない、自分が情けなくて申し訳なくて、それに頑張ってるつもりなのにできない自分が嫌で泣いたんです。(モチロン、あなたたちの冷たい視線や態度もあるけれど。)

それに。
何か言われてるだろうと思ってはいたけれど、そんなに悪く言われてるなんて知りませんでした。だって、あなたたちの話を聞いているほどの時間もなく忙しく走り回ってましたし。

…結果。
私の悪口をみんなで言っていたと、その介護士さんは本人目の前に暴露してしまったようなもので、そこまで言われていると思わなかった私はさらにショック。

事務所で翌日の薬や処置の準備をしているときに「私、何やってんだろう。」「ここでうまくやっていけるかな。」と、またもや泣けてきてしまいました。
そんな時に限って事務方がうっかり残っていて一服から帰ってきて…また泣き顔を見られてしまった私。(その人はあまり歳の変わらない、比較的仲良くしてくださっている方でした。)

なんだか心配してくれたらしく、でも男性なので「どうしたの?大丈夫?」程度で根掘り葉掘りは聞かずそっとしておいてくれたのが逆にありがたかったです。



なんとか朝まで乗り切ったものの、「私は仕事ができない」「あまり良く思われていない」という心のしこりは消えず…。
前の職場の人間関係なども思い出し震えが来る始末で、今後が不安になってしまったのでありました。

クリスマスにサンタがいるのなら、良い人間関係をプレゼントしてもらいたいよ☆
ジーザス。
アーメン。






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Last updated  December 21, 2009 12:36:39 PM
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