hongming漫筆

2007/02/18(日)12:17

全日本プロレス両国大会

プロレス(268)

 川田がケアと組んで世界タッグを狙うというので、久々に会場に足を運んだ。  試合開始は午後6時。早めに行ったつもりで5時半に会場に入ったら、選手コールが聞こえるではないか。  そうだった、第0試合があったのだ。  かろうじて見ることができた。  しかし、なぜこういうことをするのかわからない。これなら、午後5時半試合開始と言えばいいのに。テレビ放送との兼ね合いだろうか。  しかし、菊タローが「今すぐ購入スイッチを」といっていたことからすると、この試合も放送されているらしい。 ○第0試合  AKIRAが出るという贅沢な前座。  会場を暖める役目を、菊タローが一身に背負う。  面白いのだが、マスクのせいで声がこもってしまうのが残念。  髪型を変えた雷陣を初めて見た。まだまだ試行錯誤が続くだろう。  精進あるのみ。  試合後、もと力士で今は歌手の大至が、全日本プロレスをテーマにした甚句を披露。  確かに歌がうまい。  それでも6時まで少し間があるためか、TAKAが登場して、急遽前説を頼まれたと、プロレス入門講座。  初めて見に来た人が結構いた。  カバーしたら、レフェリーと一緒にワン、ツー、スリーと数えよう、2で返したら「オーッ」と叫ぼうまではよかったが、スタンビートを要求されても、両国のマス席じゃできないって。  試合開始前には、実況中継が、場内のモニターに映し出され、テレビ放送と一体化していることがわかった。 ○第1試合  第1試合からTAKAとカズの登場。  もったいないような顔合わせ。  試合は、4人がそれぞれの役割を果たして場内を盛り上げる。  敗れた論外はTAKAやカズと握手していたが、MAZADAは不機嫌そうに一人で退場。  残りの三人は、全日本のジャージをリングに重ねて置いた。  なんだか、藤原組から石川たちが去ることになった時を思わせる。  何かあるらしい。 ○第2試合 AHIIワールド  AHIIというものを初めて見た。  なんとまあ、懐かしい雰囲気だ。  デパートの屋上や地域のイベントで何度も見たヒーローショーなのだった。  後楽園遊園地のスーパー戦隊ショーも何度も見たっけ。  お姉さんの登場、悪役の登場、苦戦、逆転勝利と定石通り。  お姉さん二人の方がAHIIよりもずっと体格がいい。  AHIIは、いつか後楽園で見たエッグマンとは違うタイプで、よく動き、ドラゴンキッドのような技を出す。  ちょっと長かったけど面白い。  どうせなら、東映あたりと組んで、本格的に変身ヒーローものとコラボしてみては。  今日は休みという荒谷が出てくるのかと思ったが、それはなかった。 ○第3試合  ヤッシーが怪我で休場のため、急遽、SUWAが登場。  健介ファミリーの一員となった三島といろいろ因縁があるということで、その流れを試合前にモニターで紹介。  選手コールでセコンドの北斗晶まで紹介されていた。  相手はヒールだし、三島は気持ちが前に出ていたので、場内も応援しやすい。  TARUが実力を見せつけていいとこ取り。 ○第4試合  曙のプロレス復帰戦。  やっぱりでかいなあ。プロレスのリングでこそ光ることのできる男だ。  パートナーは、もと力士の大鷲透。初めて見た。体はできている。  対戦相手は、もとWWEというスモー・リキシと、荒谷に代わってジョーニー・ダンという聞いたことのないレスラー。(荒谷がおろされた経緯もモニターで説明があった)  WWEにいたといわれても、私は全日以外興味がないのでわからないが、場内は沸いていた。  でもって、ジョニー・ダン。そういうことだったのか。もと「序二段」の荒谷が金髪にしただけにしか見えないところで大笑い。  スモー・リキシは実際には相撲の経験はないようだった。  試合は、荒谷じゃなかったジョニーがあまりにもあっけなく負けてしまって、場内欲求不満。  しかし、リキシと曙で荒谷をいたぶったり、リングから降りようとしたリキシにレフェリーがサングラスを渡して、踊るように促したり、とWWE風と思われる演出。  リキシは曙にもサングラスをかけさせ、大鷲もさそって三人で踊って見せた。  知らないので、私は場内のノリについて行けなかった。  みんなよく知ってるなあ。  ここで休憩。 ○第5試合  試合は初めて見るTAJIRIと白使、ムタ、元WWEのゴールド・ダスティンということで、アメリカマットでのオールスター戦というところを意図しているらしい。(ほんとにアメプロのことがわからないのよ)  ダスティンはゲイというギミックで知られているらしい。  登場したときは長髪のカツラをかぶっていて、私にはマグマ大使のコスプレに見えた。  ムタとTAJIRIのタッグは緑と赤の毒霧を同時に吹いて混じり合わせるなど、けれんみたっぷり。  なるほど、アメリカのプロレスってこういう風なんだと、感心。 ○第6試合  ジュニア選手権。  ヒールながらも実力者の近藤に中嶋が挑む。  健介も北斗もセコンドについている。  近藤は、ジュニアらしからぬパワーで圧倒しようとするが、中嶋がしのいでしのいで返していく。  途中から、「これはいけるぞ」という雰囲気になってきて、場内が沸きに沸く。  近藤がラリアットに行こうとするたびに、中嶋がキックやかかと落としで防ぎ、最後の一発を出させない。技を受けるのが基本のプロレスにあって、相手の技を出させないことで場内を沸かせるというのはたいしたものだ。  一方、近藤も光っていた。  VMの乱入もなく、最後は気持ちよくジャーマンが決まり、健介ファミリーも場内も大喜び。  まさに後生畏るべし。  まれに見る好勝負だった。 ○第7試合  川田の名がコールされると、大量の黄色いテープがリングを埋めた。  ああ、やっぱり全日本プロレスだ。  試合は、淡々と進み、昔の全日本プロレスのような地味な攻防が続く。  前のジュニア戦がよすぎたので割を食った面もある。  大技の連続でたたみかけることもなく、ケアのスクールボーイで終わってしまって、場内は欲求不満。「おおっ、この技でも決まらないのか」と思わせる場面がない。  川田も同じだったようで、マイクを手にして、「こんなんじゃお客さんも俺も納得しない」と、諏訪魔に対して、「期待しているんだから、勉強して出直してこい」と奮起を促して終わった。  どうやら、諏訪魔の動きが堅かったらしい。「これが大会場の怖さだ」とも言っていた。  しかし、チャンピオンとなったからには、川田の継続参戦はあるはず。  しばらく、情報収集を怠っていたのでよくわからないのだが、川田とケアに渡されたベルトが一つずつだった。  カシンから返還されて2本に戻ったのではなかったのか? ○メイン  去年のチャンピオン・カーニバルでは、みのる相手に何もできなかった小島だが、ベルト奪還はなるか。  序盤からヒートアップした攻防が続き、小島のラリアットで決まるかと思わせておいて、最後は、みのるらしい絞め技。  小島はがんばったが、まだまだ性格が良すぎる。  試合後、ぐったりしてコーナーにもたれたままの小島をよそに、チャンピオン・カーニバルを巡ってマイクでの挑発合戦。  大鷲も出るそうだ。  小島もやっと参戦表明。  一段落して、みのるが記念撮影に応じているところをTAJIRIが後ろから襲撃。  「世界を知ってるのか? ハワイ、それも常磐ハワイアン・センターじゃないの」ということを言ったので笑ってしまった。  今は「常磐ハワイアンセンター」じゃなくて「スパリゾート・ハワイアン」なんだよ。  福島県出身かと思ったが、そういうわけではないようだ。「フラガール」でも見たのか?  全てが終わってみれば10時すぎ。  なんと4時間以上に及ぶ長い興行だった。見ている間はそれほど長くは感じなかったのだが。  スポーツ新聞サイトによると、川田もチャンピオン・カーニバルに出るらしいが、会場ではそういう雰囲気は感じなかった。  川田がなにを目指していくのか、全日本プロレスが、川田にどんなポジションを用意しようとしているのかがわからないのが残念だった。  しかし、世の中なんでもそうだが、こうして変化していくものなのだ。 みのるV3 毒ぶっかけられた みのる防衛も試合後は 曙が国技館で復活勝利 みのるが3度目の防衛に成功 ムタが鉄仮面バージョンで登場 高校生中嶋が18歳11カ月王者! 2344日ぶり聖地で復活 曙“原点”両国で2344日ぶり勝利 現役高校生が王者!全日に中嶋の時代 鈴木みのる 防衛束の間…屈辱の毒霧 みのる執念のスリーパー、小島を返り討ち 川田&ケア、世界タッグ奪取も試合に不満 中嶋“Jr絶対王者”近藤を破る! 楽天ブログランキング←クリックしてください  楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へどうぞ。

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