hongming漫筆

2023/03/24(金)09:18

「僕らはみんな生きている」 【監督 滝田洋二郎。1993年】

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 もう30年も前の映画なのだ。  東南アジアの発展途上国タルキスタン(とは言ってもどう見てもタイ)に出張に行った若いサラリーマン(真田広之)が、支店長(山崎努)とともに、軍事政権に自社製品の採用を働きかけているなら、ゲリラ軍によるグーデターが起こる。  激戦地の市街地から、ライバル商社の二人(岸部一徳、嶋田久作)とともに、空港を目指してジャングル横断を試みる。  ゲリラばかりでなく、日本人に自社が出たりして、陰惨な場面もあるのだが、全体に明るくコミカルに作ってある。  4人の内一人が実は密命を帯びていたことが明らかになり、急展開になるかと思ったら、それほどの急展開でもない。  現地人を見下していた主人公も、いくらかは考えを改めるのだが、そういう湿っぽい場面はあまり重くは描かない。  日本人ビジネスマンであることを強調して市街地を脱出することは伏線になっていて、あくまでも日本人商社マンらしい方法で仲間を救出する。  明るく描いているところに救いがある。

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