この映画はロードショーで見た記憶がある。
当時、「宇宙戦艦ヤマト」ブームとあいまった松本零士ブームがあり、「銀河鉄道999」も「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」もテレビで放送された。
ハーロックとエメラルダスと999は同じ世界の話で、この映画は、ハーロックとトチロー、エメラルダスが出会った時のことを描いている。「銀河鉄道999」につながる伏線は、トチローの服装ぐらいか。
ハーロックは代々誇り高い冒険者であることが冒頭で描かれ、途中で、トチローとの遠い昔(第二次世界大戦当時)での先祖同士の関わりが描かれる。
世代を超えた友情で結ばれた二人の結びつきが、「男同士のロマン」として描かれる。
敵にも、「誇り」を重んじる男がいて、敵味方を超えた友情のようなものが存在するのも、いかにも松本零士らしい。
ハーロックの登場する世界をある程度知らないと内容が理解できないかもしれない。
初代ハーロックの声が石原裕次郎。豪華といえば豪華だが、当時のアニメファンには魅力的ではなかったろう。むしろ意外な人気声優を起用した方がよかったのではないか、と、今では思う。
主題歌が渋谷哲平というのはどういう理由で選ばれたのだろうか。