整理整頓

日中は天気もよかったし、片付けたい気持ちがあって
いろいろ整理した。
思い出のもの、いろいろあるけれど、見ても悲しくはないから
すぐには処分しない。
たんすの引き出しは整理した。
ショーツだけで５０枚はある。
痛んだものは捨てた。
ブラとセットで買ってブラだけ消耗してのこったデザインもののショーツが
何枚もある。彼との長い付き合いの産物。
それらはT backものなので、使うこともあるので（？）取っておく。
ちょっと色っぽいキャミソールは取っておく。
彼が通販で買ったへんてこなエロ下着は捨てた。
それにしても、笑ってしまう、変な下着。
男の人は、こんなもので興奮するもんかね。

こんなに長いこと関係が続くとは思わなかった。
彼のおかげで、ずいぶん旅行もしたし、美味しいものも食べた。
彼と一緒だと、本当に楽しくて幸せだった。
あんなに愛されたことはなかったし、あんなに幸せなことはなかった。
彼はずいぶん奮発して私を楽しませてくれたし、彼も本当に幸せそうだった。
最初の５年は夢のような日々だった。
後の３年はぼやけて思いだせない。
彼がマンションを購入してから状況が変わってきたのかも知れない。


何度かお互いそれぞれの相手と別れようとしたけれど出来なかった。
彼の同棲している彼女の病気と手術。もう、子供ができない身体となった。
そんな彼女を放りだせはしないだろう。
そして私の亭主の事業の失敗。
商売をたたむ１年前に私が家を出ようとして、失敗した。
一人するアパート彼の家に近い地域に契約して
引越しの日も決めた。
予定が多くて、引越しの暇で間があった。
毎日、辛くて辛くて夫が不憫でいつもめそめそしていた。
彼が見かねて、「そんなに辛いなら、一旦中止したら」
それで、離婚を中止した。
亭主に愛情があったのではなく、２０年も暮らした亭主に
老いた父を一人捨てていくような、そんな気持ちだった。
でも、そのことは多分、彼の心に影を落としたと思う。

彼が彼女と別れを決めて、荷物を半分運びだしたところで
ぎっくり腰になり、静養しているうちにうやむやになったことは
やはり私の中に小さな不信感を残したのだから。