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そぞろある記

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2004.02.18
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カテゴリ:家族
1996年、カムチャッカ半島で亡くなった動物写真家星野道夫の本に、カール・ギブランの詩が引用されていた。

あなたの子供は、あなたの子供ではない。
彼らは、人生そのものの息子であり、娘である。
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるものではない。
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
あなたは彼らに、愛情を与えてもいいが、あなたの考えを与えてはいけない。
何となれば、彼らは彼ら自身の考えを持っているからだ。
あなたは彼らのからだを家に入れてもいいが、彼らの心をあなたの家に入れてはいけない。
何故なら、彼らの心はあなたが訪ねてみることはできない。
夢の中で訪ねてみることもできないあしたの家にすんでいるからだ。
あなたは彼らのようになろうとしてもいいが、彼らはあなたのようにしようとしてはいけない。
何故なら、人生はあともどりもしなければ、昨日とともにためらいもしないからだ。


こんな詩のあとに何か書くというのも結構つらいな・・・

子供の学校を私立にするか公立にするかで家内と話し合った時、子供に対する男親と女親の違いがよく分かったような気がする。
家内は出来るだけ子供が挫折をしなくてもいい様に、自分が先回りして障害を取り除いてあげようと考えていたようだ。
私は生きていく上で障害はつきものなので、壁に突き当たった時自分の力で乗り越えられるように助言してあげるのが親の役目だと考えていた。

結局経済的理由で私立ではなく公立の学校に行かせざるを得なかったが、このとき家内と話し合ったことは良かった。
成長の過程で、子供達は何度も泣くようなつらい目にあう場面があったが、家内はあなたがこの世界で一番可愛いと抱きしめてやり、私は少し突き放して、世間とは、生きていく事とはなどと教訓を垂れる役と分担しあってきた。

今長女は大学受験の真っ最中、家内は受験が終わるまでとお酒を断っているが、私は逆にプレッシャーになってはいけないと、なるべく外で飲み歩くようにしている。

それはちょっと違うよとみんなに言われながらも。





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Last updated  2004.11.28 20:56:51
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