454021 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
Dec 31, 2011
XML
リーダーシップとは,変革の原動力となるもので,そのためには非公式の人的ネットワークの構築が必要。

ビジネス社会は大変革の時期を迎え,優れたリーダーシップがかつてないほどに求められている。

とはいえ,重要なことは誰にもわかっているが,一方でとらえどころがないのも,このリーダーシップというものである。


本書は,アメリカビジネス社会の生々しい実例をもとに,その本質に迫ろうとした好著。

著者によれば,リーダーシップとは「人と組織文化に訴えることで機能する柔軟で熱いもの」であり,変革の根源的な原動力となる。

予算,統制,人員配置などによって既存のシステムを運営するマネジメントと混同される傾向があるが,まったく別物である。

マネジメントは公的組織ルートを通じて実行されるのに対し,リーダーシップは非公式の人的ネットワークを構築して組織に働きかける。

したがってその発揮のためには,人を心底から動かすための力をいかにして獲得し効果的に行使するかが,本質的に重要な課題となる。



著者は,ハーバード・ビジネス・スクールの教授。

1000回以上のインタビューを含む企業調査で収集した事例を整理し,具体的な方法を述べている。

人々の信頼をかち取る正攻法のほかに,恩を売り,懐柔し,反対に回りそうな人には花をもたせてとり込む,時にマキャベリスティックにさえ見える術策も取り上げる。

個人単位で仕事に取り組むアメリカのビジネスマンにとって,これは日本以上にリアルな現実なのだろう。


変革に着手したら,みなが究極の成功を確信できるような証拠を早いうちに見せつけよ,などというアドバイスは,アメリカならではのものであり,日本の場合の時間的視野は少し長いと思う。

ビジネス風土の違いは念頭においておく必要があるが,この問題を真剣に考えている企業人には,学ぶところが多い本であろう。


ハーバード・ビジネス・レビュー誌に著者が寄稿した6つの独立の論文に書き下ろしの序章がついており,そのため一冊の本としては各章の連携にやや問題があるが,内容は豊富で,アメリカ企業経営の内側からのレポートとしても面白く読める。

訳文もこなれている。


リーダーシップとはスタイルではない、質である。

いま問われるべきは、リーダーの行動の本質なのだ。


企業変革、リーダーシップ論が凝縮されており、バイブル的な存在だと思う。

私はある外資系企業において企業変革のリーダーを補佐する立場を経験したことがある。

本書の内容は、その経験上、納得できる内容が非常に多く凝縮されている。

著者の調査研究の濃さが感じられる。

特に「企業変革の8つのステップ」は当たり前のように感じるが、全くの同感である。

過去の反省と頭の整理にもなった。



組織を上手く機能させることが目的のマネジメントに対比させ、組織に変化をもたらすリーダーシップの必要性・重要性を強調。

変革プロセスは・・・

1.危機感の醸成

2.変革ブロセス主導のチーム編成

3.ビジョン構築

4.ビジョン伝達

5.社員の行動を支えるエンパワーメント実施

6.成果を上げること

7.より困難な課題への挑戦

8.新しい行動様式を組織文化の一部として根づかせる

・・・とそのステップが説かれます。



一般論であり、やり方やそれぞれの強弱は個別の事例によるのでしょうが、何れにしろ組織改革を志す際のひとつのフレームワークにはなりそうです。

面白かったのは、人を動かすパワーの分析(第二章)。

内容は・・・

1.マネージャーには様々な依存関係があり、公式的な組織やネットワークだけで仕事をしてはいない

2.そのパワーには恩義を感じさせること・経験や知識・マネージャーとの一体感等があり

3.影響の行使の仕方には直接的・間接的な(状況に応じた効果的な)やり方がある(公式的・直接的な影響の与え方は反発を招く)

4.長期的な影響の維持にはインセンティブを与える環境を変えること。




このパワーの行使についての分析は実際的な示唆に富んでいると思います。

また、上司をマネジメントする(第三章)、つまり・・・

1.上司の目標・プレッシャー・強み・弱み・仕事のスタイル・情報収集の仕方(聞き手か読み手か)を知り

2.こうしたことを認識した上で上司に接する

3.上司が何を求めているかを知ること、このことは意外とないがしろにされがち。




第六章のマネージャーの行動分析は、一見散漫に見えるマネジメントの活動が・・・

1.検討課題の設定

2.ネットワーク構築

3.課題に対するネットワークの利用

・・・に分類されるというもの。


突然の一見不可解なマネジメントの発言や行動に洞察が生まれます。


今、リーダーの人、これからリーダーになる人は必読の書です。


リーダーシップ論―いま何をすべきか(楽天)




■■成功する方法、成功するコツ、成功する秘訣、成功する法則、自己啓発の方法を紹介するサイト■■
             ↓
成功する方法、成功するコツ、成功する秘訣、成功する法則、自己啓発の方法を紹介するサイト








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Dec 31, 2011 08:39:46 PM
コメント(0) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Free Space

何がでるか、お楽しみに!

ブログランキング・にほんブログ村へ

Shopping List

Recent Posts

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.