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カテゴリ:診療
視力という言葉は、一般的な会話でも使用されているが、眼の光学的分解能のことである。医学上の用語としては、次の3種があり、何も断りがない場合には、最大矯正視力のことをさす。 1.裸眼視力 文字通り、メガネやコンタクトレンズをつかわないときの視力 2.矯正視力 手持ちのメガネ等を使用した視力 3.最大矯正視力(BCVA)屈折異常をレンズで矯正して得られる視力の最大値 その他に、近見視力、動体視力は、あるのだか今回は除外。 このことが、人間ドックや健康診断を受けてクリニックを訪れた患者さんと話す場合混乱を引き起こす。 患者:今年の職員検診で、去年より視力が落ちたといわれました 医者:いまの視力は、裸眼で右0.3 左0.3 矯正で両眼とも(1.2)です。去年の視力は どのくらいありましたか? 患者:たしか両眼とも0.7位だったと思います。 医者:去年より少し近視の度が進んだようですが。矯正視力が出ましたので、心配ないでしょう (一通り検査行って)特に悪い病気はないようですので、そのまま様子をみてください。 患者:・・・・(悪くなってるに様子をみるとはどういうことだ?) という、具合。 検診や、人間ドックでは、1や2は測れても(人数が多いので)3.まで測ってるわけにいかないから、病院で測ってちゃんと1.0以上見えてるか検査してきてね、ということ。 眼科では、1.0以上ない場合は、原因を究明するため、種々の検査を行い、検査の異常で視力低下が説明できるか考える。しかし、ちゃんと最大矯正視力で1.0以上見えている場合は、矯正方法や、今後の見通しなど多少アドバイスは行うが、基本的には無治療。もちろん、緑内障など視力に異常が出ない疾患などはしっかり確認。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.07.14 17:09:07
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