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カテゴリ:診療
毎年、市役所などから届く住民検診の案内票。無料または、極めて安価な費用で健康診断が受けられるため、利用されているかたも多いと思う。ただ、最近感じるのは検診の施設により検査やその結果の質にばらつきがあるということ。
検診では、眼底カメラを使い、写真で病気の有無をチェックするため、きれいな写真を撮ることのできる器械と、検査技師の腕があるかどうかがとても大切。きれいに撮れてない写真はそもそも判定できない。ある医療機関の検診票には、“縮瞳”が多い。古いカメラを使っているのであろう。 また、眼のように左右のある臓器は異常のある左右を明記すべき。左右が明記されていないと、車で運転してきた患者さんが知らずに来院すると2度手間となる。 今日の患者さんの場合は、検診の検査結果には硬性白斑とあった。糖尿病も高血圧もないかたなので、どうかなと思って、眼底検査するとドルーゼンであった。 眼底カメラでは、白い斑点が写っていた場合、形はわかっても網膜のどのレベルの白斑なのかはわからないため、詳しい眼底検査を要する。眼底写真だけで硬性白斑と書くのはいかがかと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.13 22:44:58
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