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カテゴリ:廃線跡探訪
青森駅に保存されている青函連絡船の八甲田丸を訪れた。
かつては、青森駅に列車が到着すると、進行方向の先には、青函連絡船に乗るための跨線橋と桟橋があった。現在もその一部が保存されている。 青森駅の駅舎は建て替えの工事中であった。長距離の旅客のほとんどが、新青森駅を利用するようになったいま、青森駅前はわたしが知っているかつての賑わいはなかった。 桟橋に向かうと、かつて貨車の積み込みに利用された可動橋が現れる。 船内は博物館となっているので、入館料を払い乗船。 グリーン船室は当時のままである。座席にすわることもできるが、写真のとおり、一部の座席はすでにこわれており、文化財保護のため、着席は遠慮した。 本船の特徴は、車両甲板の見学ができるということ。函館の摩周丸は、車両甲板には立ち入れないが、青森の八甲田丸は、見学可能である。かつて北海道の優等列車として活躍した80系気動車が大切に保存されている。車両甲板内は日光や温度変化がすくないため、保存状態が素晴らしい。 車内灯が点灯されているのが嬉しかった。 台車は、軸バネは円筒コイル式であり、枕ばねには空気バネが使用されており、ボルスタアンカーも設置されている。当時の特急車両の重量は大きく、車両の振動(ブルブルする高周波の成分)は現在の車両よりも少なかった気がする。 持ち込んだカメラで、室内を撮影すると、車内は当時のまま時間が止まったかのようである。 わたしが列車に乗るようになったのは1987年、中学2年生の頃だが、当時の北海道の特急列車は、ほとんど新型のキハ183系の運用であった。しかし、臨時列車には、80系が運用に就くことがあり、1度だけ、札幌発函館行の臨時特急北斗に乗車したことがある。臨時列車のためか、函館本線の砂原支線を通過する優等列車ためわたしの記憶にのこっていた。1988年3月の時刻表によると、札幌-函館間に4時間24分を要している。定期列車の183系北斗2号の同区間の所要時間は3時間44分となっている。内浦湾に面した進行方向左側でなく、右側の席に座ったので、駒ケ岳の山容をよく覚えている。 JR時刻表1988年3月号より転載 座席は、写真のような固定シートではなく、リクライニング式に変更されていたので北斗82号の車内は、原型をとどめていなかったのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.03 07:14:24
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