|
テーマ:感じたこと(2893)
カテゴリ:随想
すばらしいパフォーマンスを繰り広げる人は 当然のことながら、「普通」ではありません。 そのことがシルク・ドゥ・ソレイユを観て 感動するもう一つの理由になっているように思います。 単にすぐれた能力を持っている人たちのショーであるということではありません。 あの場全体が通常とは違う異空間となっているのです。 サーカスというのはもともと普通とは違う 例えば小人やらその逆の大男、異形の者が 登場する見せ物小屋的要素を持っているのですが、 ドラリオン(というかシルク・ドゥ・ソレイユ)に登場する 骨が入っているのかどうか疑いたくなるほど体が柔らかく、 四肢がどういう関係になっているのかわからなくなる女性は それを踏襲していると言えるでしょう。 また、ドラリオンに取り入れられた、 アジアやアフリカの要素もそれに寄与しています。 体中極彩色でペイントしたライオンのような女性、 虫のように蠢く人、ワニのようにはい回る人など おどろしい、異形の人がいっぱいです。 現実の世界、通常の世界の中では隠れていて見えない 異形の世界、おどろおどろしい世界、 異空間、それがドラリオンのもう一つの魅力なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[随想] カテゴリの最新記事
|
|