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カテゴリ:書評とか書店とか
今回は文春新書の「日本の司法文化」を紹介します。
内容は刑事司法に関するものなので、ビジネス新書に含めるのはどうかと一瞬躊躇しましたが、たまには毛色の違うものもということで紹介します。 著者は作家、検事経験のある参議院議員の佐々木知子女史。 日本の刑事法の制度やその運営などについて、英国系と比較してその背景にある思想に違いを求め、真理追求型としてその特質を指摘しています。確かに、英米の人間のビジネススタイルなんかを見ていても、日本人の宗教観云々とい指摘には思い当たる節がありますね。それから、日本で法廷小説が流行らない訳、日本の大学の法学教育(とくに刑事訴訟法など)では検察官性悪説を叩き込まれる云々、というのも頷けますね。まぁ、全面的に意見を支持するわけではないですけど。 これから刑事訴訟法を本格的に勉強しようという方だけじゃなく、海外の法廷小説をよく読まれる方なんかには是非お薦めですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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