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カテゴリ:ポッキー&パクチー
午後4時頃、ふとパクチーのことが気になった。
飲み物を買いに行く振りをして、衝動のままにオフィスを抜け出した。 外は暖かい日の光で溢れている。 ひなたぼっこしに出てきてるかも知れない。 そう思うと自然に早足になる。 キョロキョロしながら歩いていると、いつもの場所に、小汚い毛玉が丸くなっていた。 嬉しくて仕方がない。 すぐに抱き上げ、会社に向かう。 それにしても、臭い。 歩く度に匂い立つ、体臭と汚れによる悪臭。 一刻も早く会社に戻って繋がなければ、自分に臭いが移ってしまう。 会社に戻ると、誰にも了解を得ないまま、玄関の隅っこにパクチーをつないだ。 そそくさとパクチーにパンを与えながら、社長に許可を得る勇気を奮い立たせる。 「あのぉ~、外に小汚い犬がいますが、連れて帰るのでつないでていいですか?」 非常識と分かりつつ、社長に尋ねる。 「いいですが・・・」 社長は俺の勢いと、あまりに常識から外れた申し出に、ポカンとしたようす。 オフィスの空気はドン引きだ。 気恥ずかしさと、自分がやったことの滑稽さのため、きっと意味なくニヤニヤしてただろう。 しかし、38にもなって、犬を拾うとは。 先輩の「中学生やないんですから」という言葉に、思わず笑ってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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