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2008.04.02
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午後4時頃、ふとパクチーのことが気になった。
飲み物を買いに行く振りをして、衝動のままにオフィスを抜け出した。
外は暖かい日の光で溢れている。
ひなたぼっこしに出てきてるかも知れない。
そう思うと自然に早足になる。
キョロキョロしながら歩いていると、いつもの場所に、小汚い毛玉が丸くなっていた。
嬉しくて仕方がない。
すぐに抱き上げ、会社に向かう。
それにしても、臭い。
歩く度に匂い立つ、体臭と汚れによる悪臭。
一刻も早く会社に戻って繋がなければ、自分に臭いが移ってしまう。
会社に戻ると、誰にも了解を得ないまま、玄関の隅っこにパクチーをつないだ。
そそくさとパクチーにパンを与えながら、社長に許可を得る勇気を奮い立たせる。
「あのぉ~、外に小汚い犬がいますが、連れて帰るのでつないでていいですか?」
非常識と分かりつつ、社長に尋ねる。
「いいですが・・・」
社長は俺の勢いと、あまりに常識から外れた申し出に、ポカンとしたようす。
オフィスの空気はドン引きだ。
気恥ずかしさと、自分がやったことの滑稽さのため、きっと意味なくニヤニヤしてただろう。
しかし、38にもなって、犬を拾うとは。
先輩の「中学生やないんですから」という言葉に、思わず笑ってしまった。





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Last updated  2008.04.02 23:17:30
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