|
カテゴリ:趣旨
台風が直撃しそうです。
なので、今日はさすがに現場作業はお休みです。 今日は通風と換気の必要性について、更に深くコメントします。 通風とは字の如く風通しのことですが、風の出入り口が伴って初めて風が通ります。 「あたりまえだろっ!」という声が聞こえそうですが、実際には分かっていない人が多いです。 例えば、台所の換気扇の引きがいまいちと言う人が多いですが、この事について検討してみましょう。 これは換気扇のせいでなく、空気の入口がないことが考えられます。 換気扇の空気の排出量は大きいので、それに対応するかなりの大きさの入口がなければなりません。 この空気の入口がないと、家の中の空気が負圧になるため換気扇が引けなくなります。 なので、換気扇を使うときには、家の中の窓をどこか開けてやると確実に引いてくれます。 ちなみに、この家の台所の換気は8月末のこのブログで一部触れていますが、同時給排型を採用しています。 つまり、排気する分をすぐ隣から吸気することによって、ここだけでバランスさせてしまうという方法を取っています。 このように計画換気を行って換気の引きを確保しています。 通風の話に戻りますが、通風は風が吹くことが前提です。 しかし、風が吹かない時にはどうするのか? その時に考えることが換気です。 換気は、よどんだ部屋の空気を排出し新鮮な空気に取り替えることです。 しかし、それだけでなく、風がないときや弱い時に、通風を助長する手段でもあります。 空気は温まると自然に上昇します。 なので、空気を入替える程度の換気なら、家の高いところにつけた出口さえあれば、家の下のほうを風の入口として開ければ、換気は促進されます。 風がないときには、この方法が有効に使えます。 また、吹抜けの効用をこの点でも見出せます。 そして、この家には天井部その他から空気を抜くための細工を至る所に施しています。 温まった空気が上に上がって出て行くとき、それを押しやるように下からそれより涼しい空気を入れてやると、部屋が涼しくなるのは当然です。 以前コメントしましたが、家の寿命で考えると、通風・換気はとても大切なことです。 日本の高温多湿の気候の下では、 家は風を通さないとかび臭くなるし、木材の腐食につながり、とどのつまりは「家の短命化」を助長します。 窓を開ける生活というのは、結局は家の長命化につながるので、環境を保全するエコロジカルな生活と言えるのではないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月06日 10時42分20秒
コメント(0) | コメントを書く
[趣旨] カテゴリの最新記事
|