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知的財産を小さな会社の経営戦略に活かそう!

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2007.12.10
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金曜日からの続きになります。

落とし穴その2
社会的問題として大きな関心が寄せられている分野に手を出す

たとえば、環境や福祉の分野ですね。

これは、落とし穴その1と同じことなのですが、
社会的問題に取り組むことが、
企業としての価値を高めると考え、
これに安易に参入する社長が後を絶たないので、
あえて、別立てにしました。

もちろん、これらの分野に決して出てはいけない、
ということではありません。
が、漠然と進出しようとした場合、
市場規模が大きくなるところへ出てしまい、
結局落とし穴その1のように、
大企業や強い企業に成果をさらわれるのがオチです。

例として、屋上緑化を取り上げます。
屋上緑化は屋上庭園の形で昔からやっていましたが、
これが環境問題と結びつき、
さらに東京都が一定条件のビルを新築する際に
屋上緑化を義務付けたことから、
ビジネスチャンスとばかりに、
雨後のタケノコのように参入業者が出てきました。

一時は、緑化・公園関係の展示会が、
屋上緑化専門の展示会になったかのようでした。
屋根防水の企業、造園関係の企業など、
隣接する分野の企業はもちろん、
全く関連のない分野の企業まで手掛けたのです。

今はどうなっているでしょうか。
結局まともに生き残っているのは、
古くから研究開発を進めていた強い企業と、
建物そのものの仕事を取っている
大手ゼネコンぐらいのものです。

しかも、思ったほど市場が広がっていないという
落ちまで付いています。

これは、社会的にいいことだ。
ビジネスチャンスにもなる。
これだけで参入した企業は、
大きな痛手を被ったことでしょう。
(私自身、そのひとりでもありました)

社会的な問題から出たビジネスチャンスは、
大企業、強い企業のためにあると
考えるべきですね。

 

でも、ご自身のこれまでの人生から、
どうしてもこれらの分野で事業をやっていきたい、
そう強い願望を持っている方もいるでしょう。

そういう方は、商品(サービス)、地域、業界・客層の
3つの要素について細分化し、
ご自身の会社の力で1位になれるところを探し、
そこで勝負する必要があります。
慎重に検討して、準備してから、
参入してくださいね。

 






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Last updated  2007.12.10 11:09:52
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