石炭やレコード針の場合、
そのモノ自体が消えていったのですが、
厳密に言うと完全に消えたわけではありませんね。
石炭の場合は、
需要がゼロになったわけではなく、
主に産業用として残る需要は、
輸入によってまかなっているわけで、
この輸入販売事業が残っていますね。
また、国内にも1ヶ所だけ炭鉱が残っています。
釧路コールマインですが、
ここは採炭に加え、
海外の技術研修生の受入を行っています。
これがいつまで継続できるのかはわかりませんが、
技術、ノウハウを教えるというのは、
ひとつの生き延びる道です。
レコード針の場合も、
需要は著しく減少したものの、全くゼロにはなりません。
世の中からレコード自体が消滅したわけではありませんので、
収集したレコードを聞くための需要は、
少しずつ少なくなっていくかもしれませんが、
当面は一定量存在することになります。
また、DJ向けの需要もあるでしょう。
以前のような大きな市場ではないので、
大きな会社は対応できませんが、
規模がごく小さな会社であれば、
この小さな市場でも十分に商売になり得ます。
好事家がお客の中心になりますので、
それに応じた商品に特化する必要がありますね。
消え行くモノであっても、
規模ややり方を大きく変えることにより、
生き残ることもひとつの選択肢としてあるということです。