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カテゴリ:知的財産
市場規模の大きくなる新商品は、
営業面で大会社や強い会社に圧倒されるだけでなく、 その質的な面で見ても、 知的財産権の面で圧倒されるか、 迂回・無視される可能性が高く、 小さな会社は勝つことが困難です。 大会社や強い会社は、 多数の研究員を抱え、よい研究設備を持ち、 1つのテーマについて 色々な角度から研究を進めています。 そして、あるテーマに関して網羅するように 特許を取得するよう計画的に研究しています。 いわゆる「特許ポートフォリオ」という考え方ですね。 これには、研究員・設備にお金がかかるだけでなく、 特許の出願、維持に多額の費用が必要となります。 1つや2つの特許でなく、 少なくとも10~20の特許を取らなくては、 あるテーマを網羅して、 ガードすることはできませんからね。 特許1件について出願から登録まで、 弁理士を使わなくても20数万円かかります。 中小企業の場合は、 実際には弁理士を使わなくては困難ですので、 これに弁理士費用がプラスされるわけです。 特許は先願主義ですので、 一刻も早く出願しなくては、 他社に取られてしまうおそれがあります。 ですので、1つのテーマについては、 短期間に次々と出願しなくてはなりません。 お金がないので、 毎年少しずつとはいかないのですね。 中小企業には、 審査料や初期の特許料の減免措置がありますが、 それにしても対抗することは、 お金の面でかなり困難です。 特許ポートフォリオによって押さえなければ、 大会社や強い会社は易々と迂回してしまいます。 質的にそれほど遜色のないものを作られては、 後は勝負になりませんね。 質的な面でも、市場規模が大きくなりそうで、 大会社や強い会社が乗り込んでくるようなものは、 小さな会社が手を出してはいけないことがわかります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.24 06:26:12
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