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カテゴリ:本
●読んだ本●
「Beat Kids」ビート・キッズ 風野潮著 講談社 ■あらすじ 大阪市内で引越して、新しい中学にまだ馴染めずにいた横山 英二(中2)は同級生の竹内望から吹奏楽部の大太鼓に無理 矢理誘われて、旧音楽室に出向いた先にいたのは、華奢で男 前で傲慢な部長の菅野七生だった。 いきなり大太鼓を叩くように言われた英二は、叩いているう ちにおもしろくなり、パーカッションを引き受ける事になっ た。 七生は何でも楽器が出来る成績も良い凄い少年だったが、い つも命令口調で皆から恐れられていた。 英二の母は病弱な上に妊娠中で、父は賭け事でお金を摩って ばかりいるだらしの無い男。 英二は家事を引き受け、新聞配達で家計を助けるようになった。 夕刊も配達するため、吹奏楽部は続けられないと七生に言うと、 七生は夕刊配りの代わりに吹奏楽部に出るよう、日曜日に七生 の父の楽器店の店番のバイトを持ち掛けた。 英二は七生の家に出入するようになって多くの楽器に触れるよ うになり、七生との付き合いも深くなって、英二と七生は親し くなった。 七生は指導教官がいない吹奏楽部を指導して、マーチングバ ンドのフェスティバルに出場するために毎日厳しい練習をし ていた。 そんな時に担任の教師と問題が起きた。 ■感想 あらすじを書くと、生真面目な感じがするのだが、実は文章も 会話も大阪弁で書いてあり、ドラムや太鼓が出てくるそのリズ ムに乗って、ぽんぽんぽ~んと流れて行く。 英二の生き方、七生の生き方がクロスして暖かい友情と強い絆 を生み出し、生きる力を分け合った二人。 友情あり、サクセスあり、教師との対立あり、家族としての葛 藤あり、音楽がありの盛り沢山。 面白かったですよ~~♪ 読みやすかったですよ~~~♪ あっと言う間に読んじゃいましたよ~~♪ 英二も七生も大好きになりましたよ~~~~♪ 「生きていれば何やかんやあるけど、 どうにかなるもんや!」 と英二が言いそうですよ~~♪ 日本のヤングアダルトを読んだのは久しぶりだが、面白いのが 出て来たんだとうれしくなった。 以前はヨーロッパのヤングアダルトの水準の高さにくらべて、 日本のものはレベルが低かった。 風野潮と言う人が初めて書いた小説だと言うからビックリした。 楽しいし、英二は困難な生活を頑張っているし、でも笑いで吹き 飛ばして生きている。 七生の突っ張った生き方もカッコイイし、一人で切り開いて行く 強さと豊かさは頼もしかった。 何だか不思議なエネルギーに溢れていて、力を沢山貰った! 元気が欲しい人が読んだら尚の事楽しめると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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これの映画版見ましたよ
面白かったですw (March 16, 2007 01:30:17 AM)
映画があるんですか!!
全く知りませんでした。 映画のサイトを見たら、原作とは違って七生が女の子なんですね。しかも相武紗季ちゃんが! 情報ありがとうございました。m(_ _)m (March 16, 2007 02:09:31 PM) |