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February 6, 2017
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テーマ:読書感想文(636)
カテゴリ:
「南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇」 単行本 2005/12
南方 熊楠 (著), 飯倉 照平 (監修), 松居 竜五 (翻訳), 中西 須美 (翻訳), 田村 義也 (翻訳)

【送料無料】 南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇 / 南方熊楠 【本】
――――――――――――――――――――
読書感想文を書こうとすると挫けるので、
これからは読書メモとしようと思う。

読んだり書いたりの集中力が弱くて
去年読んだものを全くメモすら出来ていない。
メモなら気楽に書けそうだ。
――――――――――――――――――――


去年の12月だったか、
BSで南方 熊楠の番組の再放送を見た。
凄まじい天才であり、
根気と努力で邁進するエネルギッシュな人だと知り、驚いた。
知らなかった~~~!!


THE歴史列伝#22「奇人の天才博物学者 南方熊楠」
http://www.bs-tbs.co.jp/retsuden/bknm/22.html

「歩く百科事典」とよばれた奇人の天才博物学者。
 明治中期に科学誌「ネイチャー」に50を超える論文を発表。
 新種の粘菌を発見し、世界の学者を驚かせた。
 のちに日本の自然保護運動の草分けになり、
 生涯在野を貫いた信念の生涯を読み解く。


――ウィキペディアより――
●南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日(慶応3年4月15日)
- 1941年(昭和16年)12月29日)は、
日本の博物学者、生物学者(特に菌類学)、民俗学者。

菌類学者としては粘菌の研究で知られている。
主著『十二支考』『南方随筆』など。
投稿論文や書簡が主な執筆対象であったため、平凡社編集による全集が刊行された。
英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、スペイン語に長けていた他、
漢文の読解力も高く、古今東西の文献を渉猟した。
「歩く百科事典」と呼ばれ、熊楠の言動や性格が奇抜で人並み外れたものであるため、
後世に数々の逸話を残している。



私の知らない事は山のごとしだが、
知ったからにはもっと知りたいと思った。

英国留学中に50を越す論文をネイチャーで発表したと言うので、
調べると面白い題ばっかりなもんで
非常ーに興味が湧いて、
市民図書館から借りた(他館からの取り寄せ)。



――目次――

第1章 東洋の星座 解説
    星をグループ化して星座とすること M・A・B
    東洋の星座

第2章 東洋の科学誌に関する小論 解説
    動物の保護色に関する中国人の先駆的観察
    コムソウダケに関する最古の記述
    蛙の知能
    宵の明星と暁の明星
    網の発明
    アミミドロに関する最古の記述
    コノハムシに関する中国人の先駆的記述

第3章 虻と蜂に関するフォークロア 解説
    古代人のブーゴニア俗信についての質問 C・R・オステン=サッケン
    蜂に関する東洋の俗信
    『牛から生まれた蜂の古説(ブーゴニア)とハナアブの関係』C・R・オステン=サッケン
    琥珀の起源についての中国人の見解
    『古代人のブーゴニア伝説の解説への追補』Ⅵ中国と日本の文献に登場するハナアブC・R・オステン=サッケン
    ブーゴニア俗信に関する注記―インドにおけるハナアブの存在

第4章 中国古代文明に関する小論 解説
    北方に関する中国人の俗信について
    洞窟に関する中国人の俗信
    幽霊に関する論理的矛盾

第5章 拇印説 解説
    「指紋」法の古さについて1
    「指紋」法
    「指紋」法の古さについて2
 
第6章 マンドレイク 解説
    マンドレイク1
    マンドレイク2
    マンドレイク3

第7章 さまよえるユダヤ人 解説
    さまよえるユダヤ人1
    さまよえるユダヤ人2
    さまよえるユダヤ人3
    さまよえるユダヤ人4

第8章 驚くべき音響・死者の婚礼 解説
    驚くべき音響1
    驚くべき音響2
    驚くべき音響3
    驚くべき音響4
    死者の婚礼

第9章 ロスマ論争 解説
    シュレーゲルから南方熊楠宛書簡(四通)
    セイウチ
    
第10章 ムカデクジラ 解説
    ムカデクジラ1
   ムカデクジラ W・F・シンクレア 
    ムカデクジラ2
    スコルペンドラ・ケタケア1
    スコルペンドラ・ケタケア ジェイムズ・リッチー
    スコルペンドラ・ケタケア C・C・B
スコルペンドラ・ケタケア ジェイムズ・リッチー
    スコルペンドラ・ケタケア2
    スコルペンドラ・ケタケア コンスタンス・ラッセル
    スコルペンドラ・ケタケア3

第11章 日本の発見 解説・
    日本におけるタブー体系 概要
    日本におけるタブー体系
    日本の発見

第12章 日本の記録にみえる食人の形跡 解説
    日本の記録における食人の形跡
    
第13章 隠花植物 解説
    ビトフォラ・オエドゴニア
    ビトフォラの分布 G・S・ウェスト
    ビトフォラの分布
    ホオベニタケの分布
    ホオベニタケの分布 ジョージ・マッシー
    魚類に生える藻類 
    魚類に生える藻類 ジョージ・マッシー
    粘菌の変形体の色1
    粘菌の変形体の色2

第14章 雑纂1――俗信・伝統医術 解説
    貝合戦による占いについて1
    貝合戦による占いについて2
    虫に刺されたことによる後天的免疫
    頭蓋の人為的な変形、および一夫多妻制に関する習俗のいくつか
    魔よけの籠   
    石、真珠、骨が増えるとさること
    古代の開頭手術
    
第15章 雑簒2――自然科学など 解説
    エン麦の黒穂菌を画家の顔料として使うこと
    水平器の発明
    中国のペスト
    ライオンの天敵
    トウモロコシ
    インディアン・コーン1
    インディアン・コーン2
    中国の蟹災害
    タコの酢とクラゲのアラック
    「オロコマ」という奇妙な哺乳類
    花粉を運ぶコウモリと鳥


あとがき
『ネイチャー』掲載論文関連年表
英文論文と関連する日本語著作  
    


■感想メモ
 これらは問答書簡形式で綴られていて、
 色んな学者さん達と知識の交流でもあった。

 2015年12月15日には
 「南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇」
 が出版され、
 これで南方熊楠の膨大な英字論文が
 全部読めるようになった。

 どんな事が書いてあるのかワクワクして読んだが、
 ものすごい知識があるので、
 何をしていても色んな関連が見えてくるらしくて
 博学とは、博物学とはこう言う事を言うんだなと思った。

 仰々しい論文が書いてあるのかと思っていたので、
 分かりやすい文章や、
 自分の知っている事と
 身の回りのちょっとした発見との繋がりとか疑問とか、
 私も普段興味を持ったり話したりする内容もありで驚いた。

 「ムカデクジラ」も気になったのだが、
 海の未確認巨大生物らしい。
 へ~~そんな話しが昔からあったのだと
 ちょっと気が楽なった。

 日本に食人の習慣があったのかと
 恐る恐る読んだが、
 甚だしい飢餓に苦しんだ末に
 亡くなった人を食べる事や、
 人柱など犠牲に捧げる事があったようだ。

 中国から伝わった文書などの伝承があるようで、
 自分の中では許容範囲だった。

 あっちの知識とこっちの知識と
 昔読んだ本の一節と目の前の発見が繋がる・・・。

 沢山の言語に長けていたので
 アメリカや英国の図書館であらゆる本を読んだそうで
 目に入るものが全部意味のあるものだったんだろうなぁ。

 地球はあらゆる物を包含したもので
 全てが繋がっている事を知っていて、
 自然を守る事で人間を守ろうとしたんだろうなと思った。

 熊楠が歩く百科事典と言われたのも納得である。

 でも、それを画一的な人に伝えようとするのは
 絶望的とも思われ、孤独であったろうと思う。

 あらゆる知識にあふれていたのに驕ることなく
 誠実に邁進した凄い人だったと思う。

 面白い人を知ることが出来て
 大変満足した。





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Last updated  February 6, 2017 12:08:08 PM
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