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カテゴリ:信じている事
うちののんきが今日帰ってきた時に、あんまり疲れているようだから、
どうしたのか尋ねると、 会社の人が一人副社長のやり方が気に入らないと言うことで辞めたらしい。 その人は前からのんきの話に出てくる人だったんだけど、 その「副社長のやり方」の気に入らない部分定うのが、 のんきをあるラインのマネージャーにした事らしい。 その人は地元SC出身の白人の人で、その会社にはもう3年ぐらい勤めている。 元々そのラインのマネージャーだったんだけど、何の進歩も見せないどころか、 だんだん状態が悪くなってることを理由に他のラインのマネージャーに移動になっていた。 のんきは去年の12月の半ばに入ったばっかり。 彼はのんきのいない所で、 「入ってきたばかりのくせにでかい顔をして」とか、 「黒人のくせに生意気だ。」とか、 「(黒人のくせに)何でも知っているような気でいやがる。」などと息巻いていたらしく、 同じ会社の人(もちろん黒人)が心配してのんきに教えてくれたらしい。 南部の多くの白人は教育を受けている黒人を特に嫌う。 自分に学のない人(レッドネックと呼ばれる人たち)は尚更だ。 彼らは今も、黒人が奴隷じゃなくなって白人と同じ立場になろうとするから、 自分達が良い仕事につけなくなったと信じている。 「白人はオフィスに、黒人は工場に」が暗黙の了解でまかり通っている。 のんきは特別いい学校を出た訳ではないが、学もあるし経験もある。 仕事をしていればそれを証明するようなシチュエーションが度々ある。 それが嫌なのだろう。 実際彼だけでなく、最近のんきが漏らした話じゃ、 メンテの白人の人も、のんきがマネージャーになってから、 そのラインの専属であるにもかかわらず、 そのラインの仕事は全て拒否し続けているらしい。 それを野放しにしている会社も会社だけど。 え?誰がそのメンテの仕事をしてるかって? のんきです。 どうりで毎朝4時には家を出て行く訳だ、 ラインが動きはじめる前のメンテを一手に引き受けているんだから。 CAで、トロリーの中で見ず知らずの白人にジロジロ見られて、 差別用語で罵られて帰ってきたのんきは声を殺してベッドで泣いていた。 あれから8年、彼は言う。 「神は全てを計画通りに動かしている。これが神のプランなら、僕は従うだけだ。何にも恐くはない。僕の行動の全てはtruth(真実)に基づいている。 それは嘘やでっち上げでは崩せない。 神は全てを知っているから、僕にとって唯一恐いことは神に背く事だけだ。」 大人になったな、のんき。 8年前のあの時、何もしてあげられないことが歯がゆくて、 その理不尽さに猛烈に腹を立てて、横で大泣きした私だったけど、 もう心配はしない。 彼を誇りに思う。 自分の尊厳を守れるのは自分だけ。 彼は自分が誰なのかを知っている。 それを彼に教えてくれたのがこの宗教だ。 それが彼の強さの源だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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