碁盤を囲んで

このところ、十番碁の記事はGO!さんに任せっきりだったので、あまり反省していないんですが、これは良くないことですね。「打ちっ放しというのが、一番いけないんだよ」という、大先輩の言葉を思い出して、昨夜打った第八局を振り返りたいと思います。えっ、第七局はどちらが勝ったのかって？それは「対局日誌」をご覧下さい（冷淡な奴だね私は）。

GO!さんとの十番碁、毎局、布石というか、序盤はいつもヤラレっぱなしなのはなぜなんだろう？と、考えてみたんです。もう、17局も打ったわけで、あっしの場合は、考えるのが遅すぎるんですがね（清水克衛風）。まあ、定石を知らないのは、この際いいでしょう（よくないけど）。そんなことより、どうもいつもいつも私がセオリーにない手を打っているんですね。他人事みたいな言い方ですがね。2線を這いまくったり、地にこだわってる感じが強いですね。あと、序盤に限らないんですが、愚形が良くできるんです。出来てしまうと言うか、作ってしまうんですけどね。布石の原則とか、一応本を読んだり、棋士の棋譜解説を聞いたりして、ちょっと知ってはいるんです。でも、それが守れない（苦笑）。どうやら、これは心の問題って言いますか、性格の問題って言いますか、とにかくルールというものは破らなくっちゃつまらない、っていう気持ちがこころのどこかというか、かなりの部分を占めている気配なんですよ。これは病気かもしれませんね（笑）。ちょっと間違うと犯罪者になってしまいそうな自分がいるわけですよ。それで、これはイカんと、先月の第七局のときには、自分の中のイリーガルなマインドを押さえ込んで押さえ込んで打ってみたんです。でも途中で抑制が効かなくなりました。まあ、枕が長すぎるのもなんですから、第一譜いってみましょう。

コミなしの白番です。持ち時間ですが、私が90分＋30秒5回を提案したのですが、GO!さんが60分＋60秒5回にしようということで、GO!さん案に決まりました。黒のGO!さんがミニ中国流に構えました。以前の私なら、白6の受けで、7にワリウチしていたでしょう。昨年十番碁が始まったころ、この「カカリにワリウチ」という自分で思いついた手に凝っていて、それ以来、盛んに打っていたからです。黒が7に構えたいのが見えみえなので、敵の打ちたいところへ打て、という発想なんですが、それはGO!さんも予想していたでしょうね。私が上辺にワリウチした場合の対策を用意しているな、と。だから、ここは逆に、受けてみようと思ったんです。それから右辺に白8とワリウチ。黒9白10は普通でしょうか。ミニ中国流の研究は、本や雑誌に書かれているから、万巻武装のGO!さんなら、読んでいるに違いないと思いながら打っていました。いやー、GO!さん、カタツキでした。上辺を盛り上げようという自然な手ですよね。こんな好点を黒に与えてしまう白10は悪い手なんでしょうか？さらにさかのぼって、白8が良くないのか・・・今夜は眠れそうにありません。

で、問題はこの後なんですが、ここまで私にしては普通に打ってるんじゃないかと思っていたんですがね、ここで、ヒラメが釣れたんです、もとい、閃いたんです。その手はどこに打ったのでしょうか？