碁盤を囲んで

昨日は、お台場碁番街の最終日、いーみんちゃんとおざわぎいんの公開対局を観に行って来ました。すでに昨夜から、いくつもの囲碁ブログで書かれているので、盤外のことを書いておきますね。

会場に着くと、梅沢女流棋聖とイナバさんがリハーサル中でした。それはもう、慣れた調子でスラスラと進行していたんですが、只の公開対局ではないな、と思ったのが、すでに配置されている５人のSPでした。入り口周辺や客席、隣の入門教室の会場にも目を光らせ、おざわぎいんが座る対局椅子の裏までチェックしていたのには、ビックリ（まあ、当然か）。そのうちの一人と私の眼があって、またビックリ、私は髪が伸びてきていて、おまけにマスクをしてましたから、会場でいちばん怪しかったかもしれません（苦笑）。バツが悪くなって思わず、マスクを取り、持っていたCCレモンを一口飲んでニッコリしてみたんですが、黄色い液体がよけいに怪しかったでしょうね。

それから一度外へ出て、おもての賑わいを眺めていたんですが、たまたま私が立っていたところに、受付の机やらが瞬く間に設営されまして、気がつくと、私の後ろに長い列が出来ていたのが笑えました。開場となり、私は関係者席のすぐ後ろに座ることが出来ました。たしか定員120名で募集だったのですが、椅子は200脚近く出されていたようです。その後ろに立ち見の人がまたたくさんいましたから、たぶん400名くらいが観戦したんじゃないかな。

壇上の下手に大盤が、上手に対局席があり、後方の壁一面にワイドビジョンがあって、その画面は2分割、右（対局席の上方）に盤面が、左半分に対局者を映すと思われるカメラ映像が配置されています。とにかく、前から4列目ですから、対局者の表情も直接よく見えるぞ、と思ったのが甘かった、そのうち、巨漢の男性が私の前にどっかと座ってしまいまして、あんた何すんねん！と後頭部を見ると、なんと林海峰先生でした。そのお隣には奥様も。その隣には杉内寿子八段、信田常務理事、万波奈穂二段、林先生の隣に大竹理事長、その前には、本因坊秀芳、黄孟正師匠、メイエン先生、白江先生、最前列に武宮先生、スタンバイの梅沢先生にレドモンド九段と、これでもかという布陣で、始まる前からもう満腹です。

そろそろ始まる時間かな、というころになって、ドカドカと入ってきたのは、でっかいカメラを持った報道陣で、もう15人くらいが誰も座っていない対局席に向かって砲列を組んでいました。そのギシギシという感じの場所取りにせめぎ合いが収まった頃、イナバさんが、対局者の入場を告げたのでした。

囲碁将棋チャンネルでの放送は2月なので、詳細には触れにくいんですが、おざわぎいんの封じ手クイズで、林先生が示したのが、この手・・・

全局を睥睨した、なんと堂々とした手なのでしょう！

上辺進入への足がかりを築き、次に黒P10のトビを見る一方、

左方の白への寄りつきも見ているんですね。