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カテゴリ:暮らし
ハロウィンと聞くと、1992年にアメリカ合衆国で日本人留学生が射殺された事件を思い出します。
10月17日に、ルイジアナ州バトンルージュにAFSを通じて留学していた日本人の高校生(当時16歳)が、寄宿先のホストブラザーとともにハロウィンのパーティに出かけたときのこと。 彼は、訪問しようとした家と間違えて別の家を訪問してしまったのですね。 家人・ロドニー・ピアーズ(当時30歳)から侵入者と判断された。 日本人留学生は、拳銃を突きつけられ、 「フリーズ(Freeze「動くな」」と警告された。 しかし彼は仮装の際にメガネを外していたため状況が分からず、 「パーティに来たんです」と説明しながらピアーズの方に進んだところ、 玄関先、ピアーズから約2.5mの所で射殺されたという事件。 Freeze、という単語が私の中では長いこと記憶にありましたね。 ハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)という民族行事には、それなりの歴史がありますね。 毎年10月31日の晩に行われるヨーロッパを起源とする民族行事で、ケルト人の行う収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったんですね。 アングロ・サクソン系諸国で盛大に行われるようですが、日本でも最近カボチャ祭りのような感じで広まっていますね。 ケルト人は、自然崇拝からケルト系キリスト教を経てカトリックへと改宗していったんですね。 カトリックでは11月1日を諸聖人の日(万聖節)としているが、この行事はその前晩にあたることから、諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)、Hallowseveが訛って、Halloween、と後に呼ばれるようになったそうです。 日本の場合、行事だけが輸入されて来る感じです。 ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていたんですね。 これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火をたいた。 ローマ教皇・グレゴリウス1世が、宣教師に、ケルト人へキリスト教改宗の策として、 「ケルト人の信仰法である木の伐採は行わずに、木の真上にはキリストの神様がいる、そのために木を信仰しつづけなさいと広めなさい」と言ったのがいまのハロウィンになったきっかけでもあるとか。 これに因んで、31日の夜、カボチャ(元はカブ)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン (Jack-o'-lantern) 」を作り、魔女やお化けに仮装した子供達が近くの家を1軒ずつ訪ねては、 Trick or treat=ご馳走をくれないと悪戯するよ、と唱えるようになったとか。 今日では主に、アイルランド、イギリス、アメリカ、カナダ、プエルトリコ、ニュージーランド、シーランド、そしてオーストラリアの一部に広まっているそうです。これらの国では、プロテスタントが多いため、その翌日にあたる諸聖人の日にはこれといった行事は催されないそうです。 宗教改革以降、プロテスタント諸国ではカトリック教会の祭日である諸聖人の日が徐々にすたれたため、 ハロウィンのみが残されたんですね。 世界の行事って、宗教に根ざしているものが多いですね。 日本では、クリスマス(キリスト教)、正月(神道)、お盆(仏教)、と、さまざまな宗教から出てきた行事を行う人も多いですね! やくだつ市場 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/10/31 07:35:28 PM
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