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2023.04.20
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カテゴリ:マーマレード文庫

2023年3月刊
マーマレード文庫
著者:砂川雨路さん
天涯孤独のちづるは、大病院の御曹司・大我に世話を焼かれつつ、身分の違いから恋心を隠してきた。しかしちづるの縁談を発端に、彼も抑えていた激愛を溢れさせ…!?婚約し、妊娠も発覚して幸せの中、ある事情で大我と別れ姿を消すことに。ところが彼は執愛でちづるを捜し出し、「俺は諦めない。おまえを嫁にする」と熱情&子どもへの愛を注いできて…!
​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 雛木ちづる=町工場で働く事務員。
       幼馴染の大我と恋仲になるが彼の父の頼みを聞き入れて姿を消す。
  斯波大我=研修医。
       大病院の後継だが、失踪したちづるを追って新潟までやって来た。


ちづるの母と大我の父が幼馴染で家も近所だったことから、幼いころから親しくしていた二人。
お互い大人になって、初恋同士の彼らは恋人となり、半同棲していたある日正式に大我からプロポーズされたのだが、彼女には懸念することが。
それは、大我の両親、特に母の房江からこの交際を猛反対されていること。
元々ちづるの母・千寿子と夫・和之との仲を長らく疑っていたからだった。坊主憎けりゃ袈裟までばりにちづるにまで憎しみの目を向ける房江の気持ちを慮ってか、和之から大我と別れて欲しいと頼まれた。その直前に妊娠も発覚していたちづるは考えた末、大我の元から姿を消した。

彼女が移り住んだのは前職で祖母共々世話になった工場長の妹・靖世が暮らす新潟。そこでハンドメイドの教室やネット販売で生計を立てる靖世の手伝いをしながら出産に備える日々。
そんな中、大我がちづるを探し出し、新潟に居を構え、そこの総合病院で働き始めた。
諦めない彼に諭され、もう一度やり直すと決めたちづるはその後長男・守を出産。
大我の両親が認めてくれるまで入籍は待つことになり、大我のマンションで暮らしていた3人の元に長らく失踪していた千寿子が現れ・・・。

千寿子さんと和之さん、この二人の曖昧な関係がそもそも騒動の原因で、ちづると大我は随分振り回されてた感じ。房江さんの誤解は一応解けて初孫可愛いブーストでなんとか結婚は認められたから良かったものの、ホントにもういい加減にしなさいよ、いい歳した大人たち。
自分らの子供たちがどれほど迷惑を被ったか。
とはいえ、千寿子さんにとっても娘の結婚と孫の誕生には思う所はあったようだし、親子の会話は読んでてちょっとキました( ;∀;)

肉親との縁は薄かったけれど、ちづるの周りにいた他人が本当に良い人たちばかりで、そこは恵まれてたなって印象です。
なんだか、随所で泣ける内容でした。

初回限定ペーパーは本編ラストから2年後の斯波家のお話。


評価:★★★★★





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最終更新日  2023.04.20 16:02:49
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