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テーマ:孤独(19)
カテゴリ:「個」「孤独」「群」「共同体」
10/27に『3つの「孤独」』と題して、書き込みをしたところ、多くの方から反響を頂きました。そこで今回より「テーマの投稿」に切り替えて、さらに多くの人の体験や考え方を交換できるようにしました。よろしく。
おさらいですが、『3つの「孤独」』とは・・・ 「ソリテュード」孤独。 「ロンリネス」さみしさ、孤独感。 「アローン」物理的に一人でいる状態。 を指します。 ここでは、最初の「ソリテュード」に注目し、同時に、なぜ「ロンリネス」を感じるか、そしてそれをどう克服するかも考えてゆきたい。 さて、前置きが長くなったが、本題に入りたい。 先日、バイトに来ていた、幼稚園児の母である主婦たちと話す機会があった。 今回のバイトでは、久々に家を空ける開放感に満ちていた。と同時に、彼女たちは、子育てに、そして家庭の運用で「自分の時間」つまり「孤独の時間」を持てなくてとても疲れている。 特に、幼稚園に通わせるまでは、子供につきっきりなので、本当に自分の時間(孤独の時間)が持てない。核家族化が進むまでは、家には、祖父母もいたり、子供もたくさんいたので、祖父母も年長の子供も、小さい子供の面倒を観たので、今のようにずっと一人で子育てをしなくても良かった。そう、孤独の時間が持てたのだ。 子供は、自分で生んだだけに、確かに愛しいのだが、一人の人間であり、他人であり、人格を持っている。だから、どんどんと自分の中に、ズケズケと踏み込んでくる。 昨今は、過剰とも思えるペットブームだが、ペットも、子供と同じように、手間がかかるのだが、ペットが受け入れられるのは、ペットには人格がなく、どんどんこちらの人格に土足で踏み込んでこないからである。 前回紹介した『人間を成熟させる「一人の時間」孤独力』(津田和壽澄)には、ペットを飼うことで、孤独を楽しむ事も書かれている。 こういう事を書くと、ペット好きに怒られるのだが、ペットには人格が存在しないのである。(犬格やニャン格はあると思うが)故意に殺しても、殺人罪ではなく、器物破損でしかない。 モノだからこそ、一緒にいても、孤独でいられるのである。 そう、ペットは、人格を持たないからこそ、ズケズケと土足で心に入り込まずに、他人の人格を守ることが出来るのだ。 ※なかには、ペットを飼っても孤独でいられない人もいるが・・・。 少子化とペットブーム。これは、核家族化によって、妻に、子育ての負担やストレスが集中するすることで生じた、孤独の時間不足が原因だと思う。 一人一人が、孤独の時間を大切にし、尊重できるようにすることが、少子化問題の解決の糸口の一つかもしれない。 ★参考文献★ 孤独力 人間を成熟させる「ひとりの時間」 著者:津田和壽澄|出版社:講談社|発行年月:2003年 09月 |ISBN:4062594544 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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