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カテゴリ:タイ・ラオス そして、アジアの国々
昨年末より『風の前奏曲』 というタイ映画が日本で公開されている。
これは、タイの伝統楽器”ラナート”の伝説の奏者・ソーン師の生き様を実話を元にしたフィクションの映画で。日本映画『春の雪』に出演していた美少年アヌチット・サパポンが主演をつとめるということもあり。韓流に次ぐ、タイ式美男子ブームのきっかけとなる作品といわれている。 もちろん、伝統音楽を題材とした作品なので、音楽も美しいのは間違いなしなのでサントラは欲しい所。 「アタックナンバーハーフ」からのコメディ路線。「マッハ!」以降のアクション路線とは違った形でのタイの映画作品のイメージ作りとなる作品となるだろう。 そんなこともあり、3月には『風の前奏曲』に関連したツアーが行われるらしい。(笑) この作品のテーマは、伝統的音楽をテーマにしているのですが、音楽は崇高な文化の根底をなす要素だけに、重要なテーマである。 ある展示会で、とあるNGOのアジアのある国の学校を作るという活動の展示かなされていたのですが。ある写真にピアニカやオルガンを演奏する子供たちの姿が写っていたのです。 写真をしげしげ見ていると学生とおぼしきボランティアスタッフの人が近づいてきて写真の説明をしてくれました。 この楽器は、学校建設のあとに、教材として贈ったもなのだそうだ。 これって、恐ろしいことですよね。学校という教育機関で、教育の名の下にその国や地域の文化でないものを推奨し。自らの固有の文化を否定してしまっているんですよね。 特に、オルガンやピアニカは、簡単に調律ができないので、その国や地域に存在する楽曲にあった調律で演奏ができないんですよね。それでは、文化の伝承が出来ないんです。 まあ、もう実施されたことですし、現地の近代化政策に則って実施されたのなら、いまさらどうしようもないですし。末端のボランティアスタッフに言っても、話にはならないのですが。 いちおう、文化交流ならまだしも、授業で使われる教材として異文化の楽器を与えてしまう危険さについて、説明してからブースを去りました。 さて、マッサージのイメージが強い「タイ式」という言葉が、流行るのかどうだろうか。 東京での上映は13日まで。 サントラ/風の前奏曲CDは、いちおう楽天でも買えるようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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