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2007年01月01日
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正月上等☆百人一首大会!の巻

 チャン、チャカチャカチャカチャン♪

 お正月定番の音楽が流れます。
 しゅん殿様は着物を着て、お雑煮を食べています。
 
 ああ去年は色々あった。今年も色々あるだろうな。何しろまたあの姫が何か企んで皆を城に呼び寄せるだろうから・・・

 だだだだだだだ、ばーーーーーん!

 「しゅ――――――――んく――――――――ん!!!!」
 「うぐっ?!ぐっげほっげほっげほっ・・・」

 扉が思い切り開かれて、あかね姫が飛び込んできました。お正月らしく振袖姿です。
 唐突な来週にしゅん殿様、喉を詰まらせます。

 「げほっ・・・」
 「あれ?しゅんくん大丈夫?あー!お餅はゆっくり噛んで食べなきゃ駄目じゃん!」

 あかね姫はちゃっちゃかお茶を用意してしゅん殿様に渡します。
 何が原因で喉を詰まらせたのかも頭が行かぬまま、しゅん殿様はお茶で喉を流しました。

 「・・・っぷはーーーーーー」
 「大丈夫?」
 「・・・(頷く)」

 新年早々驚かされて少々うろたえたようです。

 「あっねえそうだ!これから皆呼ぼうよ!」
 「え?」
 「あかね良いこと考えたんだ!!」

 良いことって、何。
 この間クリスマスパーティーで酔い潰れて俺の手間をかけさせたのはもう忘れたのか。
 新年早々驚かされた挙句、早速全員集合なのか。慌しいこっちゃ。

 しかし、そうは思っても抗えないのが婿養子。
 
 「・・・何」
 「あのねっ」

 待ってましたとばかりにあかね姫は満面の笑み。

 「皆で百人一首大会やろうーーーーー!!」

 普通にやってくれよ。

 しゅん殿様は合意に頷きながら心の中でそう呟きました。

 *

 さて、皆集まっていいんかい!国城で少し宴会。
 おとそと御節が振舞われます。

 お約束とばかりに、皆着物姿。

 「うちすぐ酔うからちょと心配なんだよね」
 「だったら飲まなきゃいいじゃん」
 「ほら、しほ、鯛のお頭の目だけあげる」
 「いらないし!」

 森の賢者まゆみは何故かグリーンの袴姿、しほクイーンは紫色の背中が少し開いた着物姿、魔法使いゆりこは青紫系の色の着物姿です。

 「やっこおとそ飲みたい~」
 「ほどほどにしときなよ」
 「この間のクリスマスパーティーの時凄かったもんね」

 やすこ小姫はピンクの着物、女医よしこは藍色の着物、魔女えいは何をトチ狂ったのか縁起でも無い黒い着物を着ています。

 「しましぇ、一気飲みして」
 「しょうくんがしてくれたらするよ」
 「一気飲み死ぬかもしれないから駄目だって!!」

 危ない勝負を申し込んでいる二人に、草色の着物をきたとーるじぃやが嘆きます。
 しょうくんはオレンジ色の着物、しましぇは何故か首にしめ縄をかけて頭に蜜柑を乗せています。

 「こらっしょうくん駄目でしょー。一気飲みは危ないんだよ!」
 「あ、あかねだ。あけましておめでとう。」
 「おめでとうw」

 「さて、今回集まってもらったのは『新春☆百人一首大会!』を開催するに決定したからです!」

 あかね姫が司会をします。

 「えーっとちょっと人数多いからくじ引きで二人一組にします!同じ色の人がペアね。魔法は禁止っお手つきは一回休みっあとは諸々行き当たりばったりでよろしくっ!それではくじ引きーーーーww」

 あかね姫はくじの棒を持ってきました。
 皆くじの棒を引きました。

 赤チーム
 「あ、うち赤だ」
 「ゆりこ、うちも赤だよ」
 「じゃあ決まりだね!」
 
 魔法使いゆりこ&森の賢者まゆみペア。

 青チーム
 「うち青かぁ~。誰だろうな~もう一人」
 「・・・姉さん(ニヒルににやり)」
 「ええーーーーーーー!!!おとうとーーーーー?!」

 滅多に見れない夢のコラボレーション。
 実は双子、しほクイーン&しゅん殿様ペア。

 黒チーム
 「黒に黒は寄るのかねぇ」
 「あれ?えいちゃん黒?」
 「うん、もしかしてよしこも?」
 「うん黒。」

 暴走魔女と多面冷静女。
 魔女えい&女医よしこペア。

 緑チーム
 「あっ僕緑ですよ、緑」
 「・・・・・・・・・(どうしよう)」

 天然謎の馬と明るくポップ小姫。
 どうなるかわからない、しましぇ馬&やすこ小姫ペア。

 橙チーム
 「あかねオレンジだーww誰々ーー??(周囲を見回す)」
 「俺」
 「えーーーーーーしょうくんなのぉーーー??」
 「・・・・」
 「ウソウソ、しょうくんで嬉しいよw」

 やっぱり姉弟出会うもの。
 あかね姫&しょう王子ペア。

 黄色チーム
 「・・・僕だけっ?!」

 十一人だから、一人余るのよ。
 測ったようにとーるじぃや単品。

 「じーや読み手ねw」
 「ええっ参加不可?!」
 「まあ、乱闘に飛び込まなくて済むじゃん」
 「・・・(納得)」

 さて、百人一首がばらまかれ、各々位置に付きます。

 「じゃあ読みますっ」

 皆身構えます。

 「みせばやな~おじまのあまの~」

 きゅぴーん

 賢者の目が光りました。

 「賢者☆スペシャルアタ――――――――ック!!」

 ばしぃっ!

 実況中継すると、賢者、自分のいる位置から対角線上に飛び、札を死守!

 「よっしゃっ!」
 「一番乗り!」

 いえーいとゆりことまゆみはハイタッチします。
 いきなりのレベルの高さに、皆の負けず嫌いが燃え上がります。

 「すみのえの~」

 しゅばっ
 
 あかね姫の方面にある「ゆめのかよいぢひとめよくらむ」に手が伸びます。
 と、しょう王子がガード。

 「あかねとって!」
 「はいっ!」

 ばしっ

 あかね姫札ゲット。
 ペアのおもしろいところはお互いの助け合い。
 こんな風にしょう王子が阻止してあかね姫が取る、ということも出来ます。

 「わたのはらぁ~」

 「どぅわぁ!!」

 どしーーーん

 「うわーーーーーしましぇ!」

 しましぇ馬が札の上に身体ごと投げ出したのです。

 「小姫っ今こそ取るべきだ!!」
 「しましぇが邪魔で取れない!」
 「えぇ!!!」

 「・・・こぎいでてみればひさかたの~」

 「はい」

 「えぇ!?」

 思いがけなく、魔女が札を取って一同騒然。
 魔女えいが静かに札をヒラヒラ降ります。

 「『わたのはら』で始まる歌は二つあるの。しましぇ馬の下にあるのはわたのはらでも『やそしまかけて』の方。『こぎいでてみれば』はこっち。」

 「くもゐにまごうおきつしらなみ」と札に書いてあります。
 しましぇ馬、完全なる失敗です。

 「しましぇお手つきね。」
 「ちぇっ」

 しましぇ馬は静かに闘志を燃え滾らせ、やすこ姫が白い目を向けているのに気が付かないのでした。

 「えーっと、続けますよ。きみがため~はるののにいでて」

 しゅばっ

 「はいっ」
 「うおぉっ目に見えぬほどの瞬速っ」
 「流石しゅんくん!」
 「でかした弟!」
 「俺は殿だ」
 「あ、そうですか・・・」

 ちょっと姉弟関係が見える瞬間。
 とーるじぃや、あまり気にしないようにしながら次の札に移ります。

 「ちはやぶる~かみよもきかず~たつたがは~からくれ・・・」

 「はいっ!!」

 「小姫とった!!」
 「よくやった小姫!」
 「しましぇ、さっきの償いしなよ」
 「えええぇ!」

 ちょっと仲間割れが見えるのを、はたまた気にしないようにとーるじぃやは読みます。

 「えーっと・・・せをはやみ~」

 次々と、百人一首が読まれていきます。
 場は白熱していきます。

 「てやっ」
 「賢者☆ミラクルショットーーーー!!」
 「タックルーーーー!!」
 「しましぇそれじゃとれないーーーー!」
 「はいっ」
 「そこっ邪魔するな!」
 「うわぁ!ナイフ投げるなよよしこ!今の無いだろ!!」
 「いや、有り」
 「有りなの?!」
 「はい!!」
 「やったーーー、あかね六枚目w」
 「うぅ、とれないよ~泣」
 「タック・・・」
 「はいっ」
 「くそう、次こそは!」
 「しましぇ寧ろもう動かないで!」
 「はい」
 「はいっ」
 「賢者☆スーパーストロー――ク!!」
 「だから邪魔すんな!!」
 「えー、よしこいいなーーー。ねぇねぇ、魔法で妨害あり??」
 「すーーーーーーぱータックルー――!!」
 「しましぇーーーーー!!!怒」
 「あかね九枚目!!」
 「はい」
 「バリアー☆」

 ややずれた勝負でありますが、やがて最後の一枚になります。
 皆後ろ向きになってじーやが読むのを待ちます。

 じーや、ちょっと罠を混ぜて読み始めます。

 「あしびきの~」
 「はいっ!」
 「引っかかった~」
 「え!!」
 「それさっきやっこがとったもんね~♪」
 「あぁあ~」
 「しょうくん一回休みw」

 さて、じーや、再び読み始めます。

 「いにしへの~ならのみやこの~やへざくら~」

 「!!」

 それはまるでスローモーションのようでした。
 皆、一斉に札に向かって飛び込んでいきます。

 「けふここのへににほいぬるかな~」

 「タックルーーーーーーーーーーーー!!!」
 どごぉっ ばしぃ!
 「うぎゃっ」
 
 ばふっ どすーーん。

 札の上に、しましぇが乗っかってます。

 「・・・っとったぁーーーーー!!!」

 しましぇ、雄叫びを上げます。
 最後の札が、彼の今日最初の収獲です。

 *

 「えぇ!まじで?!」

 皆、結果に驚きの声を上げます。

 赤チーム
 二十枚

 青チーム
 十五枚

 黒チーム
 三十枚

 緑チーム
 十枚

 橙チーム
 二十五枚

 よって、黒チームの勝ち。

 「ええっだって黒チーム全然目立ってなかったじゃん!!」

 皆の正直な感想です。

 しかし、考えてみると、女医よしこはナイフを駆使して札を取られるのを阻止、魔女えいは地道に近場の札を取り続けていました。
 結果、派手なアクションは起こさなかったものの、札を一番多く取れたのです。

 「胸のうちをばらすと、最初から負ける気無かった」

 黒チーム二人の静かに燃える闘志の本音です。

 「あかね姫、僕百枚全部読んで喉ががらがら・・・」
 「え、そう?じゃあかつおくんこれどうぞ♪」
 「どうも・・・って、これ日本酒じゃないですか!!げほっごほっごほっ」

 喉、悪化。

 ま、新しい年の初めなんだし、偶には良いか☆

 「じゃ、皆お節たべよーーvv」
 「わーーいっ」

 また誰か酔い潰れて城に泊まってくんだろうな。

 しゅん殿様は心の中で溜め息をつきました。
 どうやら新年早々、忙しそうです。


 と、いうことで、今年もよろしくお願いします☆









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Last updated  2007年01月01日 11時12分07秒
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