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テーマ:青年会議所(21)
カテゴリ:日常の出来事
今日、石狩青年会議所(以下石狩JCという)の新年交礼会があった。 時節柄、新年会等が多く開催されるこの時期だが、石狩JCにおいても例外なく行われた。また、石狩JCへ約10年ほど身を置いていたこともあり、毎年楽しみ出席している。 なにが、楽しみかと言えば、共に活動した後輩の成長や、あるいは若い新入会員の初々しい姿を見れることであり、加えて、お世話になった先輩方を拝顔できることである。 さて、そんな私の目途とは裏腹に、石狩JCにとっては新体制の門出であり、新役員のお披露目のセレモニーでもある。 市長をはじめ国会議員、道議会議員、市議会議員、さらには市内で活躍する主な団体の代表が顔を揃えるなか、その最大の見せ場は冒頭に行われる理事長(角川氏)あいさつだ。(いきなりクライマックス) 一年間の活動方針や熱い思いを、おおよそ10分間のスピーチに凝縮し挨拶を行う理事長とっては、極度の緊張に襲われる時空といっても過言ではない。 それを経験して来た私なりの感想を述べたいと思う。(面白可笑しく・・失礼) かねてから、話の上手な角川理事長であることは明白な事実であるが、人には「無くて七癖、有って四十八癖」と言うように、かならず何らかの癖を持ち合わせているものだ。 それが、このような張り詰めた状況の中では、意識していても、つい現じてしまうことがある。 まず、1点目としてまずかったのが、話のスピードだった。(とにかく、早かった。) 特に平易な言葉を使いたがらない彼にとって、異常なスピード超過は語頭・語尾が聞きづらく致命的だった。(マイナス10点) つまり、策に溺れた策士の悲劇の典型と言えよう。(笑) 2点目としては、あれほど指摘したにも関わらずついに出てしまった、「サイド・ステップ話法」である。 他の方々はともかく、少なくても私の目は誤魔化せない。 演台の向こうで左右に揺れる姿。しかも、後半に近づくほどにその揺れが激しさを増してゆく。 最後は、スプリングの付いた玩具状態であった。(少し大げさだが・・マイナス5点) 3点目は、用意していた原稿を確認しながらのスピーチは、歴代理事長ともに常套手段であることから良しとしよう。 だが、身振り手振りを交えてのスピーチは、立て板に水を遥かに越える嫌悪感を抱かせてしまうものだ。 なぜなら、行動を主体とする団体の若きリーダーが、いきなり話し上手な上、アクションまで付けた時には、誰の目にも著しく謙虚さを低減させてしまうと同時に「こなれている」ように写ってしまうからだ。(極めて可愛げがない) それまで封印していたはずの手振りが、とうとう終盤ちかくになって指し示す行為となって出てしまったのだ。 しかも、「私のスローガンにもあるように・・」と自分の垂れ幕を・・・。(残念・・・マイナス2点) 最後の4点目だが、日本人のスピーチは、欧米人と異なりジョークが少なかったり、あるいは下手と言われる事が多い。 確かに、歴代のアメリカ大統領などを見ると、無理もなく自然と適当なジョークを織り交ぜスピーチをすることが多い。また、それが違和感なく実に軽妙な話し振りとなる。 他方、日本人と言えば、その民族的な風習もあってか、極めて真面目な国民性から、話し手のジョークがジョークにならなかったり、受け取り方を間違ったりするなど、双方においてそのセンスにおける弱点を抱えている。 しかし、角川理事長はそのジョークを取り入れるといった、危険な綱渡りにあえて挑んのだ。 そのフレーズとは、なんとクイズ番組の草分けとも言える、児玉清の「アタック24」での名セリフ、「アタック・チャンス!」であった。 各地JCの理事長が挑んでは自爆するといった極めて成功例の少ない中、果敢な挑戦を試みた勇気に対して、ある意味の敬意を表するところではある。しかし、結果としては若き現役メンバーを中心とした一部の笑いを買ったに過ぎない。 すなわち、お笑い芸人の博多華丸・大吉の活躍を見て知っている者にしか分からない、言わば「マニアック」なネタであったのだ。 よって、非常に危険な賭けに出た角川理事長に、はらはらさせられた分の代償は大きい。(マイナス3点) 減点方式で都合20点となったが、差し引きすれば80点だ。 いろいろと、言いがかりにも似た難癖をつけてきたが、80点ともなれば立派な及第点である。 特に内容が良かった分、点数以上の評価に値すると思う。 立派なスピーチを成功させた後は、今年度に取り組む事業の成否である。 25名の志士と共に、武士道精神で全うする事を願いエールを送ろう。 「頑張れ 角川丸!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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