22日は「夏至」です。
夏至とは「日長きこと至る(きわまる)」という意味です。つまり「一年で一番日が長い日」です。夏至の頃は梅雨の真っ只中なので、冬よりも昼が短く感じてしまうことが多いようです。農家は田植えに忙しくなる時期です。(コトバンク様より)
一年で一番日が長い日…
これからだんだんと暑くなるので、
実感として「至」の感じはあまりないと思いますが…
自然界の影響は「至」なのですよね。
参考までに「コトバンク」さまより、夏至の民族風習について
日本:
長野県北佐久地方、兵庫県但馬(たじま)地方、岡山県上房(じょうぼう)郡などでは夏至のことをチュウという。わが国では夏至の行事としては取り立てて記するものはないが、夏至より11日目にあたる半夏生(はんげしょう)または半夏(はんげ)という日は農作のうえでだいじな日とされている。田植はこの日までに終わらないと、「半夏半作」といって収穫が半減するという。大阪近郊では夏至から半夏までタコを食べる習慣がある。タコの足のように稲の根がよく地面に広がりつくようにと願うのだという。関東地方などでは新小麦で焼き餅(もち)をつくって神に供える。島根県や熊本県の各郡でも小麦の団子やまんじゅうをつくって神に供えている。熊本県阿蘇(あそ)地方には、「チュウはずらせ半夏は待つな」といって、田植は夏至よりすこしあとに、半夏を過ぎないようにとの言い習わしがある。半夏生の日には天から毒が降り、毒草が生えるなどといって、いろいろの禁忌がある。この日竹林に入ってはならぬという。タケの花の咲いているのを見ると死ぬという。また畑の野菜や果物をこの日食べると病気になるという。熊本県玉名地方ではこの日ウマにけっして青草を食べさせない。秋田県平鹿(ひらか)地方では半夏の日に草で目を突くと盲目になるといっている。変わった言い伝えでは、熊本県阿蘇地方では半夏の日に生梅を食べると頭がはげるといって忌み、同県八代(やつしろ)地方ではこの日朝寝をすると頭がはげるといって昔から早起きしたという。半夏生はまた生活上の一つのくぎりとなっていた。熊本県の天草(あまくさ)地方では半夏の日は水泳ぎを始める日で、その前には水に入らない。同県阿蘇地方ではダユルシといって八十八夜から半夏生までの間にウシの放牧を許されており、それ以後は家へ連れていかねばならない。香川県の西部地方では半夏生を上半期の決算期としている。
中国:
外国では、中国で夏至節の行事があった。ただし陰暦などの関係によると思うが、端午の節供と混同した行事がみられる。『荊楚歳時記(けいそさいじき)』によれば、夏至節には「角黍(かくしょ)」といってちまきを食すとあり、また楝(おうち)の葉を頭に挿して、五色の糸を臂(ひじ)に掛け「長命縷(ちょうめいる)」となしたとあるのは、5月5日の行事と同様である。そのほか、キクをとって灰をつくり小麦の虫害を防ぐことも行われた。
他:
ヨーロッパでも、夏至の行事は広く行われていた。イギリスでは夏至祭といっても正確な夏至の日でなく、その3日後の聖ヨハネの誕生日に行われている。国々によって行事には異同があるが、共通していることは火祭の行われることである。夏至の祝い火の周りを人々は踊り歩き、火を跳び越えたりする。酒を飲んで大騒ぎするのである。火は多く小高い所で焚(た)くので、風上から吹き付ける煙が畑の作物の上を吹くと豊作になると信じられている。フランスのプロバンス地方では子供たちが火焚きの薪(たきぎ)を集めて歩くというのは、わが国の小正月(こしょうがつ)のどんど焼きとよく似ている。ドイツのプロシア地方では夏至の祝い火は落雷除(よ)け、魔法除け、牛疫除けと信じられている。ハンガリーでは夏至のころはヘビが跳梁(ちょうりょう)しだすが、火祭は蛇を駆逐して作物の収穫を守ってくれると信じられている。夏至の火祭は、これを過ぎると日がだんだんと短くなるので、これを防ぐために火を焚いて太陽の活力の衰えるのを防止するにあったといわれている。[大藤時彦]
夏至の養生は以前のブログを参考にしてください
「夏至(げし)」
「夏至の食べ物・・・」