今日はケニアッタ大統領の就任式で祝日です。選挙後、最高裁の審議を経ての確定ですが、(細かくはいろいろあるのでしょうが、)有権者全員の指紋認証や連日のTV公開審議、その後の地方分権と集中の議論等、国民の憲法と民主主義を守る気持ちが強く感じられた日々であり、今日もTVではアメリカの人権活動家の出席も報道されていて、まずは敬意を表したいです。
先週末にナイロビ国立博物館に行きました。住民なので外国人の半額料金です。各地域の蝶で作成されたケニア地図や動物、鳥、民俗、歴史等興味深い展示が多いです。またキリンの先祖の化石もありました。当時は首が長くなく、その後伸びたのがキリン、伸びなかったのがオカピになったということです。
人類発祥の地であるアフリカですので、人類学の資料も整備されていました。凡そ1700万年前にProconsul(類人猿)達がケニアのビクトリア湖、170万年前のTurukana Boy(原人)達が同じくトゥルカナ湖という、ケニアやタンザニアで近くに住んでいて、その子孫で10万年前にアフリカに現れたホモサピエンスが他の大陸に移動して今の人類になったという説が有力です。子供を平均25歳で生むとしたら、我々の先祖は700,000世代もの間ごく近所に住んでいて、わずか3000世代前に各大陸に分かれたので、体の色や身長程度しか違いができなかったのですね。まして、代表的な宗教が生まれたのは80世代前ですし、国境線に至ってはほんの最近です。こんなんで喧嘩はしたくないですね。
学生時代に教わった人類学のリーキー博士とのツーショットも撮ることができました。