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涼平が中学校のとき進路調査で「コーエーボウサイ」と書いたことがあった。先生が何を意味するのかわからず尋ねられたことがあった。小学校4年生のときからソフトボールを指導しているKコーチが独立して始めた防災関係の個人で始めた企業の名前だった。
涼平がソフトボールを始めたのは同級生のKコーチの息子ヤスタカが始めたからだった。他に同級生が6人いて、自分の子どものように指導してくれるKコーチをお母さん達も子供たちも大好きだった。チームメイトの何人かが将来の職場に「コーエーボウサイ」と書いたのだった。 中学校に進み全員が野球部に入った。しかし、高校ではヤスタカ一人が野球部であとは別の道に進んだ。Kコーチは彼らが中学時代に野球部の保護者会長を務めたが、日向高校でも会長になった。 そして今日は甲子園大会予選でベスト4をかけて日南学園と対戦した。運良く休みだったので応援に出かけた。日南学園と比べたら日向高校は大人対子どもほどの実力差があったが、3回の裏に2点先取したときはもしかすると…という期待を抱いた。しかし、4回の表にソロ本塁打が出ると相手打線に火がついてしまった。結果は9-2のコールドで敗れた。 だが、胸が熱くなるシーンがあった。1回戦のときもそうだったが、日向高校は野球部全員で応援に参加していなかった。それならばオレたちが何とかしようとKコーチが保護者で即席の応援団を作った。選手も監督も大喜びだった。 今日は試合開始前にKコーチがメガホンを持って「日南学園の健闘を祈りエールを送ります」と言ってエールを送った。相手チームの大応援団は全員立ち上がって手を振って喜びを表した。そして、コールドで負けた後帰ろうとした瞬間、相手側から「日向高校の健闘をたたえエールを送ります」と思いがけない団長さんの声。こちらも全員立ち上がった。エールが終わるとKコーチが「ありがとう」と言うと向うのほうもそれに応えてくれた。「次も頑張れよー」と叫ぶと皆が手を振ってくれた。嬉しさがこみ上げ、何とも言えないさわやかさが残った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.23 21:27:33
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