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テーマ:遷延性意識障害(4)
カテゴリ:意識・意識障害
発症8ヶ月後に治療変更、運動機能の軽度低下以外はほぼ回復*
下田 光太郎:脳炎後の遷延性意識障害、四肢麻痺が約1年後に全快した1例、 神経治療学、18(5/6)、496、2001 http://www6.plala.or.jp/brainx/recovery2000.htm (303) 48歳女性は軽い感冒症状に続き意識障害が進行、脳炎と診断されアシクロビル3週間使用した。入院後痙攣発作が頻発し重積状態となり一時、人工呼吸管理を要した。その後、高度の意識障害、四肢麻痺、球麻痺状態が持続した。ステロイドパルス療法が施行されたが状態は不変であった。 発症8ヶ月後に当院に転院し、抗痙攣剤の減量、TRH、シチコリン、アマンタジン、アニラセタム等を使用したところ、徐々に意識状態の改善が認められた。嚥下反射の出現や意思の表出が可能となったので、気管切開孔の閉鎖を行った。その後、約2月の経過で高次脳機能と運動能の改善が徐々に認められた。その後は順調に回復し、3月後には一部手指関節の拘縮と下肢の筋力低下、さらに発症1月前より発症後1年2月の間の健忘を残して独歩退院した。現在、運動機能の軽度低下以外に症状はほぼ認めない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.11 09:20:59
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