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新聞の夕刊に興味深い記事を見つけた。「カラス侵入禁止」と書いた紙をつるしたら、カラスが本当に来なくなった。岩手県大槌町にある東大の研究施設は春になると、カラスに「警告文」を出す。研究者が放つ奇策だ。今年で3年目、東大が連勝しているという。どういうこっちゃ。(@o@;)
かつて、大槌湾に面した「東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター」の1階にあるパイプ周りの断熱材は、春になるとむしられて巣作りで持っていかれボロボロにされていたと佐藤克文教授(動物行動学)は苦笑いする。 佐藤教授によると、カラスの被害が目立ち始めたのは15年春。津波で周囲の住宅が壊滅して人影が消え、センターも扉や窓がなくなった。このためカラスが繁殖期に建物に入り込み、巣作りの材料として断熱材を「拝借」するようになったらしい。 カラス対策に決定打がなく、知人で「カラスの専門家」の宇都宮大「雑草と里山の科学教育研究センター」の竹田努研究員(環境医学)に相談したところ、「警告文を出してみては」とアドバイスがあった。 佐藤教授は「冗談だろう」と思ったが、試しに警告文をつるしてみると、カラスはすぐ来なくなった。一時的かと思われた効果も長続きした。 竹田研究員によると、警告文を目にした職員や学生がカラスに視線を向けたり指さしたりすることで警戒して寄りつかなくなる、ということらしい。 佐藤教授は今年も数十枚の警告文を建物にぶら下げた。津波の痕跡が生々しいセンターの頭上を数羽のカラスが飛び交うが、スタッフや学生は出入りの際、ちらちらと空に目をやる。「見る人が増えれば増えるほど効果が上がる。お気軽にお越しください」とのこと。面白いねぇ〜。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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