さぼってないよ
~ 寒夜 ~ 杜秉寒夜客来茶当酒 竹爐湯沸火初紅 尋常一様窓前月 纔有梅花便不同 寒夜客来たりて 茶を酒に当つ 竹爐 湯は沸きて 火初めて紅なり 尋常一様 窓前の月 纔(わず)かに梅花有りて 便(すなは)ち同じからず 簡単に口語訳で紹介すると、「寒~い夜に客人がうちを訪ねてきたので、茶の代わりにお酒を出しましょうかいな。 竹で編んだ爐には湯が沸いて、火が真っ赤に燃え出しましたね。 いつもながらの窓から見えるお月さん、でも梅花が少しほころんだので、違って見えるかな」(訳は慶次による適当) 冬の早朝にガラッと窓を開けると空気が澄んでいて遠くの景色までよく見える。同じように、夜に窓の外を眺めると、月や星が闇夜をこうこうと照らし出しており、その幻想的な美しさに惚れ惚れする。 毎日規則正しく運行しつつ、形を変える月はぼーっと眺めているだけでも、なにか妖しげで微かな魔力を持つかのように時間を忘れさせてくれる美しさだが、その窓の横に雪がうっすら積もっていたり、杜秉(とへい)が表現したように梅の花が咲いていたりすると、雰囲気がガラリと変わり妖艶に輝きを増すではないか。 自然がつくりだす「美」には、予定調和を崩し驚愕させるそれが内包されている、ではでは慶次も負けじと風呂あがりのアイスクリームにミントの葉をのっけってコントラストの美を表現してみたりしよう・・・。やっぱりアイスクリームはハーゲンダッツだね ← 欧米か!p.s 本当はオリオン座の話を書きたかったのですが、誰かさん と 話題がかぶったので急遽変更しました。 一 夢 庵 風 流 日 記