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2009年02月05日
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今日は、19時から、サウンド・ブランディングの寺石さんが
DJをつとめるラジオ番組に登場させていただきました。

寺石さんとは、神田昌典さんがプロデュースしたテレビ番組
「はたらくげんき」がきっかけでお話するようになったのですが、
先日パワーランチをして意気投合!
今回のラジオ出演につながったのでした。

番組の中では、昨年行った映画マーケット「AFM(American Film Market)」
での経験を通じて学んだ、日本人が世界の映画界で生きていくための
コツや北米の映画状況、さらにはカナダで映画を学んでいた頃の
話など、経験をもとに話をさせていただきました。

ラジオ番組でお話するというのは初めてだったので、ちょっと
緊張しましたが、映画マーケットの裏話など面白い話ができ、
いい経験をさせていただきました。

■SOUND BRANDING 寺石章人さん



その際に、昨年暮れに行ったAFMの話をさせていただきましたが、
実は、きちんと報告をまとめていなかったので、改めて、
まとめて報告をさせていただきます!


<AFM(American Film Market)のご報告>


バンクーバーでの映画学校卒業後、すぐに製作を始め、4年間
かけて完成させた僕の長編映画第一作、「The Tears of the Rabbit」
ハリウッドに売り込みに行く、「ハリウッド売り込み大作戦!!」という
無謀計画。


最後はパスポートをなくして足止めを食らうという予想外のエンディング
でしたが(笑)、3週間に渡る無謀旅行は、数々の幸運な出会いに恵まれ、
かなりエキサイティングなものになりました!!


星北米で最も大きな映画マーケット、American Film Market


今回、僕らはAmerican Film Marketという、北米で最も大きな映画
マーケットに突撃してきました。



American Film Marketでは、1週間に渡ってサンタモニカのホテルを
2つ借りきり、65カ国から約8000人が参加して映画の売買が繰り広げられます。

約450社がホテルの各部屋にブースを設けて商談を行い、この結果に
よって各国に映画が卸され、映画館、テレビ、DVDなど、視聴者の元に
届けられるようです。


総額100万円近くもするブース出展は出来ませんでしたので、
僕らがした事と言うと、


・450社すべてに廻って売り込みを行う事と
・バイヤー・バッチをつけた人たちに道端で話しかける事!!(笑)


扱っていたのがSF時代劇アクションというB級映画でしたので
(将来的には予算の大きいA級娯楽大作を作ります!!)、その時点で

「うちとは毛色が違う」

「予算が低すぎるから扱えない」

と断られました。

やはり最終的には売れないと意味がないので、相応のクオリティが
求められていました。
仕方ないです。

とはいえ、450社、ほぼ制覇しました。
いや、いいすぎかな(笑)。
アニメ専門会社やファミリー映画専門の会社などありましたので、
おそらく430社くらいには飛び込んでいったと思います。

そのうち、丁重にお断りいただいたのが、約8割(笑)。

でも20-30社が興味を持ってくれたんです。



星映画を世界に売り込む方法

僕らの売り込みは非常に単純でした。
各企業がブースを設けているホテルの部屋は基本的に皆、ドアが
開いていましたから、着物に袴にカウボーイ・ハットかぶって(笑)、
「ハロー!!」とノコノコ入って行って

「私の名前はトモです。東京から来ました。SFサムライ・アクションを
売りに来たのですが、ご興味ありますか?」

と言うだけ。
ここで「ノー」なら「サンキュー! ハブアグッデイ!」とさっさと
言って帰ります。

もし「イエス」なら

「1分だけくれれば予告編を見せる事が出来ます。」

と言います。

「1分だけ」と言えば、30秒後にアポイントがない限り、
99%はオッケーしてくれます。


こんな事をやっていて気づいたのは、「サムライ・アクション」という
キーワードには非常に多くの人達が反応するという事でした。

「ラスト・サムライ」、「キル・ビル」以降、日本文化に対する感心が
高くなり、「サムライ」、「ニンジャ」などのキーワードはニーズが非常に
高いように感じました。


だから今はチャンス。


予告編を見せる上でスーパー役に立ったのが、iPhone!!!!
iPodはスピーカー機能がないので、見せるにはイヤホンをつけてもらわないと
いけないんですが、iPhoneはそのまま見てもらえる。

パソコンを持って歩きまわったら重くて疲れちゃうけど、iPhoneなら
全く問題ありませんし、アメリカはiPhoneを使っている人が非常に多
いので、見てもらうのに抵抗感もありません。


オッケーをもらえたら、2秒で予告編をスタートさせられるように、
メニューや音量も調整しておきます。
見てもらいながら、簡単なあらすじと見所を話すんですが、毎回同じ
パターンなので、暗記してある英語を話すだけ(笑)。

予告編を見た後に聞かれる事もたいてい同じで、それもある程度予測して
暗記しておいたので、傍から見ると非常にスムーズに交渉しているように
見えたと思います(笑)。


僕はA型の心配性なので(笑)、A4サイズで30ページ分くらいの文章を
事前に書いておきました。英会話の先生に文法を直してもらい、
出来る限り暗記して臨みましたが、結局、AFM期間中に話した事は、
おそらく2ページ分くらいでした(笑)。


予告編を見て「いいね!」と言ってくれる人は、割と多くいましたから、
その時点でじっくり話すか、アポイントを取って後日訪れるか、
DVDとチラシを渡すかしました。



星映画を作るならハイビジョン以上のクオリティで!!

たくさんの人と話をしてみて難しさを感じたのは、やはり、ハイビジョン
ではないデジタル・カメラで撮った映画は、基本的クオリティの問題から
「商品にならない」という考えが一般的である事。

2年くらい前から50万円前後で買えるHDおよびHDVカメラが出回り
始めましたが、僕が「The Tears of the Rabbit」を撮影し始めたのは4年前。

当時では良い方だったパナソニックのDVXというカメラも、
4年も経ってしまうと必然的に見劣りしてしまいます。

もし今から自主映画を作ろうと考えられている方は、HD以上のもので
撮る事を心からおススメします。


それから、もっと予算をかけてレベルの高いストーリー、
演技、アクションでないと売れない、と何度も言われました。


昔は「B級アクション」という市場があったものの、いまやハリウッドの
スタジオは何十億、何百億という予算をかけてアクション映画を作るので、
普通のアクションではダメだ、と。

酷評されて傷ついた回数もしばしば(笑)。。。

あらすじを話すと興味を持ってくれる人と予告編を見て「おっ!」と
思ってくれる人はたくさんいたんだけれど、その先に進むのが、
かなり大変でした。


星役に立ったサラリーマン時代の経験!!

、、、と、
色々な事がありましたが、最終的には、
運良く扱っていただける会社さんに出会う事が出来ました!


経済危機の影響からか、数億円、数千万円で作られた映画でさえ
「なかなか売れない」と嘆いていた方々をたくさん見ていたので、
100万円で作った映画にとっては奇跡的な事!


ここで役に立ったのは、その昔、コンピュータの営業マンをやっていた
時に学んだ、「とにかく数多く回る」という概念でしょうか。

新人営業マンの頃は、はなから売れる事なんて期待されていませんから、
評価の指標は「どれだけ多く回ったか」だけ。



僕が「人生に無駄はないんだなぁ」って思うのはこういう時ですね。
ビジネスの世界が嫌で、夢だった映画の道に飛び込んだものの、
いま僕を救ってくれてる多くの事は、
サラリーマン時代の知識と経験なんですよね。


人生何が起こるか分かりません。
そのとき、そのときを一生懸命生きると後々に生きてくるんですね。


星奇跡の連発!!!

それから、これ以上に奇跡的な事があったんです!
「The Tears of the Rabbit」を見て、

「予算が低すぎて映像クオリティは低いし、ストーリーもダメダメだけど、
君にはアクションを扱う映像センスがあるから、次回作にお金を出そう」

と言う、映画プロデューサーの方と出会う事が出来たんです!!!

この方は日本での映画製作経験もあり、
業界30年以上の大ベテラン、アメリカ人プロデューサー。

「リング」や「呪怨」など「Jホラー・ブーム」をアメリカおよび
ヨーロッパ市場に作り出した事で知られている方のようです。

滞米中に三度ほど打合せしましたが、どうやら彼の中では、
「次はJアクションだ!」という算段があるようでした。

彼の自宅に食事に招かれて行ったんですが、彼の視聴室には「修羅雪姫」
「Red Shadow / 赤影」など、日本映画のポスター貼られていました(笑)。



彼とこのタイミングで出会えたのは正に奇跡!!


今、いろいろな人たちに参加していただきながら、脚本づくりをがんばっています。


まだまだどうなるか分かりませんが、来年以降は
再びアクション映画作りにもチャレンジしていきたいと思っています。



星失うものは、やっぱり何もなかった

「100万円で作った映画をハリウッドに売り込みにいく」


当初は多くの方々に白い眼で見られていた今回の無謀計画。

全くのノー・コネクションでしたので、コネクションを探している時に

「どこの馬の骨だか分からない奴を紹介するわけにいかない」

とか

「どうせ最後に無謀な事やって充実感を得たいんでしょ?」

と言われて悔しい思いをしました。



でも、誰が何と言おうと、何と思おうと、自分が信じた事を貫徹し、
「行動あるのみ! 」なんだという事を改めて実感しました。


基本的に失うものって何もないし、

ポジティブなチャレンジャーには必ず扉が開かれる!

という事を信じて良かったです。


こういうチャレンジをすると、たくさんの素晴らしい人たちに
出会えたり、いままで知っていた人たちの見えなかった美しい部分が
見えたりして、本当に楽しいんです。

「馬の骨」なんて言われましたが、
それでも「俺、無謀な奴好きだからさ」とか、「面白そう!!」と言って、
色々な情報をくださる方がいたり、たくさんの方々に
お世話になりました。

そもそも、100万円で映画が作れたのは、プロデューサーのHを始め、
たくさんの人達のサポートがあったから。

自分という存在は本当に色んな方々のご支援のもとに
成り立っているんだなーと改めて感じた3週間でした。

感謝感謝です。


でも、最終的には自分。
自分がどれだけ踏ん張れるか。


これからも「馬の骨」なりに無謀な人生を楽しんでいきたいと思います。





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最終更新日  2009年02月05日 23時04分47秒
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