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カテゴリ:命
従業員4人から「O111」...ユッケ集団食中毒 (スポーツ報知)富山、石川両県の焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で食事した同店の従業員4人から腸管出血性大腸菌O111が検出されていたことが7日、分かった。このうち、富山県高岡市、石川県小松市の各店舗の計3人は運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市)が民間会社に依頼した検査で判明。既に公表されている食中毒患者の中に含まれていた富山県砺波(となみ)市の店舗の従業員女性1人を含め、計4人となった。今回の食中毒で石川県でのO111検出は初めてとなる。 「-えびす」でユッケを食べた4人が死亡した集団食中毒が広がるなか、同店で働く従業員も"自爆"していたことが明らかになった。 同社によると、O111が検出されたのは小松店(小松市)勤務の20代男性。4月18日に金沢高柳店(金沢市)、同25日にも小松店で客としてユッケなどを食べ、下痢や腹痛の症状で通院、症状は軽いという。今月6日に同社から届け出を受けた金沢市保健所は「ベロ毒素を作らないので、感染しても重症化しない。一連の患者数には含まれないだろう」とした。 また、高岡駅南店(高岡市)のいずれも10代の従業員2人は4月末、同店で客として食事し、O111が検出されたものの症状はない。 フーズ社によると、4月28日以降、同社が独自に民間の検査会社に依頼し、富山、石川、福井、神奈川4県の全20店舗の従業員を対象に検便検査を実施。結果は今月6日に同社に報告され、3人から菌が検出された。 今回の食中毒で、神奈川、富山、福井3県の患者数は7日現在、98人に達した。うち24人が重症。一方、石川県でのO111検出は今回が初めて。3人からは腸管出血性大腸菌がつくり出すベロ毒素は検出されておらず、県などが再検査している。 さらに、富山県が4月29日に公表した食中毒患者の中に、砺波店(砺波市)の30代の女性従業員が含まれていることが県への取材で分かった。同19日に同店で客として食事、29日にO111を検出。今月4日に下痢などの症状が出たという。 また、「-えびす」で過去3~4年間に生卵や鶏肉を食べた複数の客が食あたりなどの症状を訴えていたことが7日、同社への取材で分かった。ユッケや調理室の細菌検査を09年7月以降、行っていないことなども明らかになっており、同社の衛生管理のずさんさがますます浮き彫りになってきた。 ◆表面削る処理、業者とズレ... 〇...「-えびす」のユッケに使われた生肉を店舗に納入した食肉卸業者「大和屋商店」(東京都板橋区)が「加熱用なので、肉の表面を削る『トリミング』はせず、出荷していた」と板橋区保健所の調査に説明していたことが7日、同保健所への取材で明らかになった。フーズ社は2日の会見で「ユッケ用のサンプルを送付する」との大和屋商店からのメールを提示、「卸業者が肉をトリミングしたと思っていた」と説明。両社の間での認識の食い違いが表面化した。 [ 2011年5月8日8時00分 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.05.08 17:10:30
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