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カテゴリ:ダービーウイーク2016
6月8日、大井競馬場のダート2000mで行われた「第62回 東京ダービー」。 転入初戦のバルダッサーレ(牡3、大井・中道啓二厩舎)が7馬身差の圧勝劇で、東京ダービー馬に輝きました。 レース映像(楽天競馬サイト) 南関東のレースを初めて走るバルダッサーレは、謎めいた存在だったのですが。 JRA2勝の実績をまるっきり軽視する人は少なくて、羽田盃馬タービランス、羽田盃2着のトロヴァオの2頭に続いて、単勝3番人気に推されていました。 それでもまさか、いきなり東京ダービーを勝つとは……。 前半は後方でレースを進めたバルダッサーレですが、向こう上面でスルスルとポジションを上げてゆき、馬なりで4角先頭。 直線で後続を突き放しました。 鞍上を務めた吉原寛人騎手(金沢)は2014年のハッピースプリントに続いて、二度目の東京ダービー制覇です。 「大井で馬場見せをしたときに一度跨らせていただいて、『とても乗り心地がよくて、性格のいい馬だな』という印象を持っていました。レース序盤は置かれていって、1コーナーで最後方くらいになってしまい、『これはヤバイな』と。だけどじわっとハミを取ってくれて、向こう正面で馬群が詰まったときに、馬群を割きながらいい位置まで押し上げて行ってくれた。しかも手応えも抜群でした。3~4コーナーでタービランスに並びかけたときも余裕があったので、『弾けるんじゃないかな』と期待して乗っていました。直線も手応え通りの弾け具合でしたね。一発勝負だったので、こうして結果を出すことができてよかったです」(吉原騎手) 今年は佐賀→門別→盛岡→名古屋→大井→園田→高知という怒涛のダービー7騎乗で、地方競馬を盛り上げている吉原騎手。 5つ目のダービーで、特大のご褒美をゲットしました。 バルダッサーレを管理する中道啓二調教師は、厩舎開業1年半。「東京ダービーで重賞初制覇」という快挙です。 「最高の気分です。序盤は後ろのほうから行ったので、『じっくり構えて追い込みに懸けるのかな』と思っていました。そうしたらあれよあれよと上がってきたので、『こんなに早く先頭に立っちゃって、大丈夫かな?』と思ったんですけど……ホント強かったですね。中央から(小林分場の中道厩舎に)来て1ヶ月、順調に追い切りを消化して来たので、最高の状態で、自信を持って送り出すことができました。これからオーナーと相談しながら、ジャパンダートダービーで中央馬に挑戦したいと思います」(中道調教師) 1着 バルダッサーレ 吉原寛人 2着 プレイザゲーム 左海誠二 3着 タービランス 森泰斗 4着 トロヴァオ 本田正重 5着 ジャーニーマン 真島大輔 東京ダービーの全着順(楽天競馬サイト) 南関東競馬に彗星のように現れ、圧倒的な強さで東京ダービー馬に輝いたバルダッサーレ。 追い切りは御神本訓史元騎手(現厩務員)が担当したそうです。 「ジャパンダートダービーは僕自身、ハッピースプリントでハナ差で負けてしまって悔しい想いをしたレースです。ぜひバルダッサーレで勝ちたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」(吉原騎手) 次のダービーは、6月16日(木)に園田競馬場で行われる「兵庫ダービー」です! ☆井上オークスツイッターで、ダービー行脚のリアルタイムレポート更新中! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月15日 14時31分43秒
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