おそい朝食
お気に入りの喫茶店がいくつかあって、時々モーニングへ行くのですが、いづれも何という事も無い、商店街の喫茶店で。そのうちの一つが、西池袋の小さな商店街。老夫婦と息子さんが営むパン屋兼喫茶店。いつ行っても、1階4人席4卓の二つもしくは三つが70~80歳くらいのお姉さま方で占められており。そして、ほぼいつもの面子。時々そこに似たような年齢のお兄様が数人混じることもあり。商店街のご隠居さん方の憩いの空間になっている様子。<先週の会話>お姉さまA:「この前言ってたあの話。先生から脳に腫瘍があるっていわれた話よ~ あれねえ、違ってたんだってさあ。」一同:「なあんだあ~、良かったじゃない~。」お姉さまA:「いいもわるいも無いわよお。入院の支度して、あれこれ準備してねえ。 手術してもらって、折角、頭が良くなるって思ってたのにさあ。 なあ~んだ、て感じよ。」一同:あはははははは~。笑い話で良かったです(汗)。仲間がおっつけお店に入って来る度に、同じ話を繰り返しており。<今週の会話>お姉さまA:「昨日の夜の風凄かったわね~。下の階の窓だか何だかに付いてる板がめくれて一晩中ばたばた煩いのって。 若い男なんだからさ~、ちょっと釘一本打ちゃ静かになんのに。 あれで当人も煩くないのかねえ。 文句言ってやろうかと思っちゃった。」お姉さまB:「言ってやればいいのよ~。迷惑だって。」お姉さまC:「今時、何があるかわかんないから、止めといたほうがいいんじゃないのお。怖いわよ~。」お姉さまA:「そうかしらね~」お姉さまAがどちらの意見を参考にしたのか・・・わからない返事。下町パワーでトラブル回避されることを祈ります。初めての入店の時、十数個の視線が一斉に突き刺さってきましたが、最近は静かに受け入れていただけた様子。小さな商店街の慎ましい喫茶店の、長寿と繁栄を祈ってやまないのでありました。