◇『うれし、恥ずかし、お尻の話 その2』
さあ昨日の予告どおり、なぜ痔の手術が恐いのか? はたまた、どうして恐くなっていったのか? その謎に迫っていきたいと思います。 そもそも痔とは、あまり縁のない生活そしていたのですが、 それでも下の話、だれでもちょっと気になるし、なったら恥ずか しいという気持ちがありますよね。 だから誰でも、ちょっと興味があって当たり前だと思います。 さてわたしが始めて、痔の患者さんを目の当たりにしたのは、 実は、この肛門に指を突っ込まれた病院でです。 実際は、この検査を受ける前に、やはり奇形で入院して大手術を した時にさかのぼります。 それはまだ、手術を受ける前で、ただひたすら点滴で、命を食い 繋いでいたころの話です。 多分14人くらいの大部屋、担当科は消化器外科がメイン。 それでも時たま、専属の病室を持っていない、診療科の患者さん が入院してきたりします。 例えば眼科の患者さん。それに肛門外科。 といっても肛門外科は、この病院にはありませんでしたが。 ある日検査から帰ってくると、わたしの斜め前のベッドに、年は わたしと同じくらいの青年が寝ていました。 うつ伏せでがにまたになって、ピクリともしません。 ちょうどお相撲さんが、土俵でしこを踏んで、がにまたで中腰に なり、両手で拍手を打ち、その両手を上に持ち上げますよね。 ハイそこでストップして、 ・・・ ・・・ そのまま土俵に顔面から突っ込んでください。 そう、カエルがつぶれたような無様な形。 はいその格好で、寝ていました。 そしてこの形は、その後崩れることはありませんでした。 多分10日間くらいは、入院していたはずなのですが、顔を まともに見たこともないし、会話もしたことがありません。 まあ、普通でしたら、時間が立ってくると、暇になるので、 周りの人と話したりするのですが。 その彼、とにかく動かない。 ず~っと、あのカエルがつぶれた形のまま、ピクリともしない のです。 食事が運ばれてきても、動きません。 だいたい食事をしているところさえ、見たことがありません。 それでちょっと気になったので、窓際でふんぞり返っている 部屋長に聞いてみた。 そうすると、部屋長のKさん。 ありゃ~ 痔の手術だ! そうとう痛いらしい。 痔の手術なので、手術してからの入院。 仲間もいずにさびしいだろう。 それに年もわたしと同じくらいで若い。 恥ずかしいという気持ちもあるだろうし。 しかし、本当に痛いのだと思った。 この経験は、わたしにとって痔の手術は、痛い→恐い という イメージを植えつけた。 わたしもこのときの手術は、大手術だったけど、あそこまでは 痛くなかったと思う。 かくしてわたしの始めての、痔に対するイメージが、こうして 植えつけられたのでした。 それから10年後くらいでしょうか。 横浜に転勤になって、事務所にいる社員の数も増え、同期とも 一緒になりました。 そこで語られる、痔の話。 これがさらに、痔に対するイメージを悪いものにしていきます。 さらに続く・・・ あははっ、ひっぱります。◇ホームページ世界の名言を紹介しています(相互リンク募集中です) 世界の名言